小牧の図書館を考える会

平成26年4月に 小牧市の 山下史守朗市長は 「武雄市モデル図書館」を小牧に建設すると発表されました。  「武雄市モデル図書館」とは何か。小牧市民にとって良い物なのか、それらを市民の皆さんと考えていきたいと思います。

会員の声 建設計画の4案を項目別に点数化          一番は高いのはラピオ改修では

 建設費、駐車場、交通の便、ロケーション、えほん図書館との関係、開館期間の6項目を、A街区新設、ラピオ改修、現位置に建替、現図書館の改・増築と、私的にグラフにしてみました。グラフを見ると、一番良かったのはラピオ改修となりました。

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 丁寧に進められた審議会 本当かな??

 審議会は丁寧に進められていると内野会長はおっしゃいましたが、たしかにメリットは皆さん丁寧に語られるのです。でもデメリットの部分は掘り下げられないままではなかったですか。

 特にA街区。A街区に「とりあえず」想定した議論をしていくと決めた後で、ペデストリアンデッキの撤去や、あらたな連絡橋の話題も出ましたが、少なくない筈のその予算にまったく触れられないままでした。

 「とりあえず想定」というのは、その想定で進めた時に不具合が生じないか確認するための考え方だと思うのですが、渡辺委員がストップをかけると「ここまで積み重ねた議論を否定するのか」という声が複数人から上がりました。

 仮定の話は意味がない 本当にそうかな??

 そういえば、食品スーパーが次々出来る中、29年11月の契約更新時に、平和堂がラピオから撤退する恐れはないのか、その場合大変広い空床ができてしまうがどうするのかという話題のときには「不確定な仮定の話をすることには意味がない」ということで打ち切られました。

 可能性として決して低くなく、しかも重大な結果をもたらす要素であるのにです。

ある仮定をして、そうするとどういう事態が起こるのかを考えて、すりあわせをしていくというやり方をしなければ、「丁寧に審議した」とは言えないのではないかと思います。

 もし、それらが審議会の考慮することではないというのなら、そもそも建設場所が審議会の判断の及ぶところではないでしょう。

 ハコ物ではなく、ソフト面だけについての答申だけまとめると、言われたほうが納得がいきます。

会員の声  図書館で大切なのは「人」です

 私は、内野会長が言われる図書館で重要なのは「人」、それは職員だけでなく利用者・住民も含んでいて、そのことが、良い図書館つくりに繋がると考えて見えるのではと思います。

 図書館建設で「住民投票」になったのは、山下市長が「市民の声を聞いて進める」と言いながら「市民の声を聞かないで建設しよう」としたことが要因です。

 住民投票の結果、市民から「ノー」を突きつけられ、建設場所含め「ゼロから検討する」と、審議会ができたのではないでしょうか。

 審議会で「駅前A街区を前提に建設」で現在進められていますが、どこで市民の声を聞かれたのでしょうか。考える会がシール投票した結果を聞くと

図書館の増改築

337

ラピオ移設

140

駅前A街区

134

 審議会の会議録では、このシール投票を批判された委員がいましたが、残念なのは、対案を示していただきたかった。また、団体から出ている審議委員から「会員などのアンケート結果では○○でした」などの発言がないことです。数が少ないかもしれませんが、会の活動には頭が下がります。

審議会は「市民の声」大切にと思ったが?

 多くの市民が住民投票の結果、「今度こそ審議会が、建設場所、建設費、運営方法など判断できる資料を示し、アンケートや説明会などで市民の意向調査をされ、その結果を踏まえて答申を出される」と、思うのはごく自然な成り行きではないでしょうか。

 考える会が、駅前A街区建設で審議が進んでいることに危惧をもって、「市民の声を聞いて進めて欲しい」の要請署名はささやかな願いではないでしょうか。

 教育委員会市議会が、要請署名行動に対し「遺憾表明」しましたが、これは「市民の声を聞いて進めて欲しい」に対する「遺憾表明」ではないでしょうか。山下市長は遺憾表明したのかな?

署名は内野会長を応援しているからの行動!

 内野会長は、「私に対する不信任」と言われますが、本当にそうでしょうか。内野会長の「人」が一番大切との考えから言えば、反対に激励している行動ではないでしょうか。

 考える会の「審議会の議論を活発化させ、市民のための図書館像、建設場所(併用も含む)、建設費、運営方法など議論できる資料を市から提示させ、審議会として市民が判断できる材料を示し、市民の意向調査(例:市民アンケートや説明会など)をし、その結果を尊重して審議をしてほしい」は、内野会長の言われる「市民の声を活かした図書館にしたい」と同じではないでしょうか。

 市民は、内野会長の人柄や考えを信頼しているからの行動ではないでしょうか。「市長の思惑の図書館か、市民の考える図書館か」がいま問われているのではないでしょうか。

 内野さん「会長として、市民の声が生かされた審議会」に、ぜひ頑張っていただきたい。市民の多くが応援しています。

 会長始め審議委員の皆さん 市民の声を信頼し、信念を貫かれることを大いに期待しています。

内野会長と懇談して

 10月11日市役所会議室で、内野会長と同席した伊藤副会長と、私たち小牧の図書館を考える会5名が懇談をしました。内野会長の提案により、今回懇談の機会を設けてくださったことに、まず心から感謝をしたいと思います。

 内野会長が「これはあくまでも私的な懇談ですので気軽に話をしましょう」と言われましたので、和やかなムードで始まりました。おかげで、私たち(オバチャン)は言いたい放題言わせていただき、白熱する場面もあり笑いもあるなか、終始穏やかに話が進みました。途中で正午のチャイムが鳴り、あっという間に2時間以上が経過してしまいました。

 お互いの誤解もある程度解け、「良い図書館をつくりたい!」との熱意は同じであり、その思いは当然ながら確認いたしました。

 図書館にとって一番大事なのは「人であり、本とは出合うもの。」このことは、内野会長の著書で教えていただきました。

図書館人は、人が好きでたまらない「人が好物」

 内野会長の著書を初めて手にした時は、図書館学の本はつまらないだろうな、と思い込んでいました(内野先生ゴメンなさい。)が、何とおもしろい。図書館人は、人が好きでたまらない「人が好物」とまで書かれてありました。

 この一冊の「本」との出会いは、私にとって衝撃で感動的でした。今でも心に残っています。

 その後、内野会長が小牧で講演され、審議会会長を引き受けられたことを知った時、夢は大きく膨らみ、小牧にどんな図書館をつくってくれるのだろうかと、期待していました。

 しかし、10月3日の辞意表明、ネットでの誹謗・中傷(考える会は行っていません。)に悩んでおられたことを聞き、心優しい方なので、その分心を痛めたのではないかと思います。「本」を愛する小牧の方、少しだけお待ちください。

 私たちは、内野会長が当初言われたように「小牧には小牧らしい図書館をつくりましょう!」で繋がっていますので、きっと小牧に戻ってくれるはずです。

11日(火) 山下市長、安藤教育長に申し入れ

 11日(火)午後1時に、山下市長、安藤教育長に対し「小牧市図書館建設審議会長の辞意表明についての申し入れ」を行い、10月21日(金)までに文書での回答を求めました。申入書は次の内容です。

                        2016年10月11日

 小牧市長  山下史守朗 様

 小牧市教育委員会教育長 安藤 和憲 様

                      小牧の図書館を考える会

                    共同代表 山田美代子、渡辺 育代

                      連絡先 小牧市中央三丁目147

   小牧市図書館建設審議会長の辞意表明についての申し入れ

 前略、貴職におかれましては、日夜「市民のいのちと暮らし、市民の安全と安心を守る」ため、ご尽力されていることに心から感謝を申し上げます。

 さて、小牧市図書館建設審議会長の辞意表明に伴っての教育委員会、市長に対し、下記のことについての見解をお聞きしたく10月21日(金)までに文書でご回答して下さるようよろしくお願い申し上げます。

1)教育委員会の「考える会」の活動に対する遺憾表明についての説明を求める。

 住民投票に至ったのは、山下市長が「新図書館建設などは市民の意見を聞いてすすめる」との公約を掲げたのにも関わらず、市民の意向を確かめないまま『新図書館建設(ツタヤ図書館)』を決定したことが大きな要因でありました。

 多くの市民が、「今度こそ審議会が、建設場所、建設費、運営方法など判断できる資料を示し、アンケートや説明会などで市民の意向調査をされ、その結果を踏まえて答申を出される」と思うのはごく自然な成り行きであり、審議会に対する要請署名は憲法に保障された国民の権利だと思います。

 考える会の活動に対し、教育委員会などが遺憾表明する行為こそ、憲法第13条、第16条、第21条などに抵触する行為ではないでしょうか。

 憲法を守り、憲法を教える立場の教育委員会がこうした国民の行為に対し、遺憾表明についての法的根拠及び経緯の説明を求めます。

 2)教育委員会、市長に対し、小牧市自治基本条例と市民活動についての見解を求める。

 平成27年度に小牧市自治基本条例で、市民自治や市政参加などが制定されました。

第2条第6号に規定されているように、私たち「小牧の図書館を考える会」は、市民が自ら考え、責任を持って、主体的にまちづくりに関わる活動をし、第15条、第22条を実践している団体と考えています。

 教育委員会、市長は、この自治基本条例が掲げる中身と今回の「小牧の図書館を考える会の署名行動」のどこが遺憾であるのか、それぞれの立場で、小牧市自治基本条例と市民活動についての見解を求めます。

 小牧市自治基本条例(平成27年度制定)

第2条(定義) この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによります。

第6号 市民自治  市民が自ら考え、責任を持って、主体的にまちづくりに関わることをいいます

第3条(条例の位置付け) 市民、議会及び行政は、まちづくりを推進するに当たっては、この条例を最大限尊重しなければなりません。

第15条(市民の公益的活動) 市民は、ボランティア活動その他の市民の公益的活動に関心を持ち、市民の公益的活動がまちづくりに役立つことを認識するよう努めるものとします。

2  市民の公益的活動に取り組むものは、それぞれの特性を活かし、専門性を高め、更に、それぞれの活動に自立して取り組み、まちづくりの推進力となるよう努めるものとします。

3  市内で事業を行う個人、法人又は団体は、地域の一員として、地域に貢献する活動を行うよう努めるものとします。

4  議会及び行政は、市民の公益的活動の自主性及び自発性が発揮されるよう必要な支援を行うものとします。

第22条(市政への参加) 市民は、市政の運営に関し、計画、実施及び評価の各段階において、積極的に参加するよう努めるものとします。

2  議会及び行政は、市民の市政への参加意識の高揚を図るため、市政に関する内容を公表するとともに、わかりやすく説明するものとします。

3  議会及び行政は、市民の市政への参加が促進されるよう、市民が主体的に市政に関わる機会を積極的に設けるものとします。

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11日 考える会と内野会長と懇談

 10月11日(火)午前10時から懇談しました。内野会長・伊藤代表代行と考える会の双方が、図書館に対する思いや審議会の在り方・すすめ方など率直に意見交換しました。

 内野会長は、「図書館行政に携わってきた私として、小牧の図書館を良くしたいと審議会の運営に心がけてきた、私の図書館に対する情熱は今も盛んに燃えています。」など語られ、私たちは「なぜ住民投票になったのか、市民の声を活かした図書館にしたい、内野さんが言われる『図書館で重要なのは、人が75%、資料が20%、建物は5%』は図書館の中身が大切なことは理解できる。」など、終始和やかで双方穏やかに懇談ができ、理解は深まりました。

 内野会長は、審議会で発言した「誹謗・中傷」とは、別の団体などのことを言ったことで、考える会のことを言ったのではない。会としては、内野会長に「辞意を撤回し、会長として審議会を進めて欲しい」ことを伝えました。

市民のための図書館つくりと考える会がめざすもの

10月10日(月)午後1時30分から、小牧の図書館を考える会世話人会で「市民のための図書館つくりと考える会がめざすもの」を次のように決めました。

 2014年10月13日、小牧の図書館を考える会は「市民のためのよりよい図書館を作る。」を目的に立ち上げ、今日まで「市民の声が活かされる図書館」を、市民、議会、行政と共同して創っていきたいと活動してきました。

 一部の方から「小牧の図書館を考える会が審議会をぶち壊した。」などの声が聞こえてきますが、私たちは「審議会の議論を活発化させ、市民のための図書館像、建設場所(併用も含む)、建設費、運営方法など議論できる資料を市から提示させ、審議会として市民が判断できる材料を示し、市民の意向調査(例:市民アンケートや説明会など)をし、その結果を尊重して審議会の審議をすすめていくべき。」と考えています。

 小牧の図書館を考える会の基本姿勢は

 第1は 市民の声を活かした、市民による、市民のための図書館つくりです。

 第2は 小牧市全体の図書館行政を充実させるため、分館(東部、味岡、北里)の充     実と拡大(例:西部やふらっとみなみに図書室設置など)を図り、それとと     もに、本館建設をすすめる。

 第3は 私たちは「審議会の議論を活発化させ、市民のための図書館像、建設場所      (併用も含む)、建設費、運営方法など議論できる資料を市から提示させ、     審議会として市民が判断できる材料を示し、市民の意向調査(例:市民アン     ケートや説明会など)をし、その結果を尊重して審議会の審議をすすめてい     きます。

 第4は 図書館運営は、基本計画を基に小牧市直営とする。

 第5は 審議会の答申が出た後も、多くの団体や市民に働きかけて、協力・共同して     図書館つくりをすすめます。

 第6は 今後も「市民の声が活かされる図書館」のための研究をし、学習を深め、広     く市民に知らせる活動を行っていきます。

 上記の基本姿勢に立って、考える会として

明日 11日(火) 内野会長などと懇談

 考える会に対し、内野会長から懇談の提案があり、11日(火)10時から懇談することになりました。懇談は市役所で、考える会から5名で、市側から、内野会長、伊藤会長代行、担当の推進室です。

小牧市図書館建設審議会長の辞意表明に対する声明

1、内野会長の辞意表明と「考える会」の活動について

  内野会長は辞意理由に、「図書館を考える会の代表が審議委員に出ているにもかか わらず『私』に相談もなく署名行動をしたのは、私の進め方に対する不信任と受け止 めた」と発言されました。

  また、審議会では、会の代表が審議委員として参加しているにもかかわらず署名運 動をしたことに対し「審議委員の資格が問われる」との意見がありました。

  署名活動というのはごく常識的な市民活動であって、名宛人である内野会長に断っ てするものではありません。これは内野会長も認識されていると思います。

  審議会は許認可権を持つ組織ではなく、考える会は利益団体でもありません。審議 会に署名を提出することで利害関係が発生するわけではなく、審議委員である委員が 署名活動をすることは、何ら問題はないと考えます。

  考える会は、市内外の図書館を愛するさまざまな考え方の人達で構成されていま  す。審議会の傍聴者を始め、議事録を読んでいる多くの人々が、建設場所はA街区を 前提に議論が進み始めたことを危惧し「このままでは住民投票の結果が尊重されない のではないか」と自然発生的に要請署名運動が始まったのです。

  市民の声を十分に反映したよりよい図書館建設を求めるがための行動です。内野会 長への不信任を表明したものではありません。

  また、内野会長は「ブログなどで誹謗・中傷された」、「こんな侮辱は初めていっ たい私が小牧市に何をしたと言うのか、極めて心外」と発言されました。小牧の図書 館を考える会のブログなどで内野会長を誹謗中傷した事実はありません。公の場での 内野会長の発言は、人々に大きな誤解を与えました。発言の撤回を求めるものです。

 2、自治基本条例と市民運動について

  住民投票に至ったのは、山下市長が「新図書館建設などは市民の意見を聞いて進め る」との公約を信じていたのに、市民の意見を聞かないで『新図書館建設(ツタヤ図 書館)』を決定したことが大きな要因でした。

  多くの市民は、「今度こそ審議会が、建設場所、建設費、運営方法など判断できる 資料を示し、アンケートや説明会などで市民の意向調査をされ、その結果を踏まえて 答申を出される」と思うのはごく自然な成り行きです。

  「審議会に対する要請署名は遺憾」との見解は「審議会は審議委員が審議するも  のであって、市民の声を反映するところではない」と言っているように聞こえます。

  小牧市は平成27年度、小牧市自治基本条例を制定しました。

  第2条第6号に規定されているように、私たち「小牧の図書館を考える会」は、市 民が自ら考え、責任を持って、主体的にまちづくりに関わる活動をし、第15条、第 22条を実践している団体と考えています。審議会への要請署名は、憲法の国民の権 利や表現の自由に基づく行為であり、自治基本条例の趣旨に沿った市民運動の要求活 動のひとつだと考えるものです。

小牧市図書館建設審議会長の辞意表明についての申入れ

  11日、小牧市図書館建設審議会長の辞意表明に伴っての教育委員会、市長に対 し、下記のことについての見解を10月24日(月)までに文書で回答を求めます。

1)教育委員会の「考える会」の活動に対する遺憾表明についての説明を求める。

  住民投票に至ったのは、山下市長が「新図書館建設などは市民の意見を聞いてすす める」との公約を掲げたのにも関わらず、市民の意向を確かめないまま『新図書館建 設(ツタヤ図書館)』を決定したことが大きな要因でありました。

  多くの市民が、「今度こそ審議会が、建設場所、建設費、運営方法など判断できる 資料を示し、アンケートや説明会などで市民の意向調査をされ、その結果を踏まえて 答申を出される」と思うのはごく自然な成り行きであり、審議会に対する要請署名は 憲法に保障された国民の権利だと思います。

  考える会の活動に対し、教育委員会などが遺憾表明する行為こそ、憲法第13条、 第16条、第21条などに抵触する行為ではないでしょうか。

  憲法を守り、憲法を教える立場の教育委員会がこうした国民の行為に対し、遺憾表 明についての法的根拠及び経緯の説明を求めます。

2)教育委員会、市長に対し、小牧市自治基本条例と市民活動についての見解を求め   る。

   平成27年度に小牧市自治基本条例で、市民自治や市政参加などが制定されまし  た。第2条第6号に規定されているように、私たち「小牧の図書館を考える会」は、 市民が自ら考え、責任を持って、主体的にまちづくりに関わる活動をし、第15条、 第22条を実践している団体と考えています。

  教育委員会、市長は、この自治基本条例が掲げる中身と今回の「小牧の図書館を考 える会の署名行動」のどこが遺憾であるのか、それぞれの立場で、小牧市自治基本条 例と市民活動についての見解を求めます。

 

つくば市で開催の「地方自治研究全国集会」!

 10月1日(土)~2日(日)、茨城県つくば市で開かれた「第13回地方自治研究全国集会」に参加しました。この集会に、全国から1千名の自治体職員、議員、労組役員、市民団体・市民の方々が参加していました。

2日目の「住民の主体性を育む取り組みと住民の声が生きる自治体づくり分科会」に参加し、「住民投票と市民の図書館つくり」を報告しました。

 住民投票後の審議会の現状なども報告させていただき、多くの参加者からも質問が出で、丁寧に答えたが、参加者から「審議会のすすめ方この分科会の目的と違う方向に向かっている」や「住民の声が生きる自治体づくりに頑張ってください」と激励された。

 助言者は、長野県・阿智村前町長の岡庭一雄氏で「住民の声が生きる自治体つくり」はもう古い、「住民の声ですすむ自治体つくり」である。そのためには、コミュニティを大切にするだけでなく発展させることが重要。「住民自治が発展することで、自治の概念が、地方自治に限定されている現状から、国民主権の原点である「民主自治」の発展へと進んでいくことができるのではないかと考えるのである」と結ばれた。阿智村の職員、組合役員なども参加されていた。

 岡庭前阿智村村長「住民投票はどんどん行え!」と

 参加者から「岡庭さんが首長なら住民投票まで発展しないのに」の発言に対し、岡庭氏は「私に関係なく、今こそ『住民自治』を大切にするなら、住民投票をどんどん行うことだ。」と答えられた。また、「戦争法だけでなく、強権政治をすすめる今の安倍内閣ほど恐ろしいものはない。 

 戦前の自治体は戦争に加担しただけでなく、満蒙開拓団を一番送り出したのは長野県であり、阿智村に「満蒙開拓平和記念館を建設したのも、実態を後世に残し、二度と戦争させないためです」と発言された。

 全国には、こんな素晴らしい自治体首長がいる(いた)ことに励まされ、新たな希望と元気が湧き出てきました。

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10月3日 審議会要請署名第1次分3296筆提出

 市外の人からも注目された住民投票! このままでは、昨年の住民投票が無意味になりかねない。考える会は、市民の意見を反映させた審議をしてもらうよう、10月14日から要請署名に取り組みました。要請項目は、次の2点です。

1、広く市民の声を聞く機会を設けてください。

2、市民のアンケートなど実施し、市民の意向調査を行ってください。

 多くの方のご支援・ご協力で、第1次分として10月3日(月)に3296筆の要請署名を提出しました。

 なお、同日の審議会で内野会長が辞意表明しました。この辞意に対する「考える会」の見解・意見表明は、近日中に発表させていただきます。

 私たちはA街区建設に                  反対しているわけではありません

 早いもので、新小牧市図書館建設審議会は10月3日で第11回を迎えることになりました。建設場所は、現図書館、ラピオ、A街区の3案が出ていますが、委員が求める具体的な検討資料も提示されず、メリット、デメリットの検討もないまま、現在、審議会で「建設費40億円以上、A街区建設案」で審議がすすめられています。

 私たち小牧の図書館を考える会はA街区建設に反対しているわけではありません。A街区も含め、検討できる具体的資料を基に、各案のメリット、デメリットをきっちり検討し、市民にも示して意見を聞くべきだと思っています。審議会にはアンケート予算もついています。

「市民の意見聞かない」から住民投票になった!

 住民投票は、そもそも市民の意見を聞かないで市長が新図書館建設計画をすすめたことに対する市民運動が発端です。私たちは、市民の意見を反映させた審議をしてもらうよう、「審議会」に要請署名を取り組むことにしました。要請項目は次の2点です

  1、広く市民の声を聞く機会を設けてください。

  2、市民のアンケートなど実施し、市民の意向調査を行ってください。

 図書館建設費や図書館の経費は税金で賄われています、それを負担している市民の役立つ図書館をつくるため、ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

【 なぜ 資料がないのに場所の議論できるの? 】 

 7月13日(第7回)の審議会で、内野会長から突然「建設場所どこが良いのか。建設場所はA街区か、現図書館か」と、ラピオが含まれていない提案に対し、多くの委員は「A街区」と発言。

 その後、事務局から建設費など含めた比較資料は、7月27日(第8回)に提出された。

※ 建設費も含めて比較検討してほしい!それぞれの「案」のメリット、デメリット市  民に示してください

【 なぜ 事務局提出の資料A街区だけ46台なの ? 】

◆ 新図書館建設費用(市ホームページ参照)

   基本計画の6,875㎡、地上3階建てを想定しての仮算出

         改修費 坪60万円、新築費 坪166万円で算出

 

図書館の改増築

図書館新築

駅前A街区新築

ラピオ内改修

建設費用

約27.4億円

約35.3億円

約34.6億円

約11.4億円

 

解体7千万円含む

 

 

新設台数

160台

160台

46台(地下式)

   0台

駐 車 場

整 備 費

  約7.8億円

 約7.3億円

 約5.4億円

   0円

地下式53台

地上立体52台など

地下式45台

地上立体68台など

残り114台分は周辺の市営駐車場の余裕台数を活用

ラピオ及び駅西駐車場活用で160台可能なため整備費不要

総事業費

約35.2億円

約42.6億円

約40.0億円

約11.4億円

※ A街区に160台の地下駐車場整備した場合の総事業費約54.1億円になります。

※ A街区だと駅西駐車場の130台分無くなるけど 本当に大丈夫?

【なぜ 駐車場資料3日間だけのデーターなのか?】

 ピーク時の滞留台数が、114台以上余裕があった1年間の日数のデーターはないのか?

 8月31日の審議会に出された「駅西、ラピオ、駅地下等の利用状況」の資料

    平成27年7月10日~7月12日のピーク時の滞留台数

 

駅西(青空駐車)

ラピオ

駅地下

図書

大利用台数

55台

利用可能台数

 81台

金曜日(7/10)

76台

294台

81台

土曜日(7/11)

92台

336台

93台

日曜日(7/12)

54台

322台

78台

収容可能台数

130台

475台

201台

※ わずか3日間の資料?なぜ一年間の資料出せないの?

【 なぜ 財政・財源問題議論しないのか ? 】

 市民病院や学校建替えなど、これから大きな事業が控えています。市民から見れば市の財政問題は重要です。建設場所は事業費と密接に関係するだけに、財政・財源問題の議論は欠かせないと思います。

※ 我が家も財布の中身を考えて生活しているのに。市の財布は私たちの税金だから   ね。