小牧の図書館を考える会

平成26年4月に 小牧市の 山下史守朗市長は 「武雄市モデル図書館」を小牧に建設すると発表されました。  「武雄市モデル図書館」とは何か。小牧市民にとって良い物なのか、それらを市民の皆さんと考えていきたいと思います。

会員の声  『にぎわい』について考える

 犬山のお城と駅の街並みに賑わいが生まれていますが、それは「点ではなく面として」取り組んでいるからではないでしょうか。

 小牧駅から1㎞以内に「小牧山」があり、小牧駅⇔小牧山までを含めた「魅力ある街つくり」を考えることが大切ではないでしょうか。

魅力ある・憩いある街つくり みんなで考えよう

 小牧山は、「石垣のある城で、自然も一杯あります。また、沿道には「神社仏閣・高校と文化」も一杯です。ユネスコ無形文化遺産には登録されなかったが、小牧にも「山車」や篠岡地区の「棒の手」など歴史遺産もあります。小牧高校には、歴史的建造物の「木造の旧講堂」もあります。

 小牧駅から小牧山までを面として捉え、「歴史・文化・自然が香る小道(ロード)」として整備し、「親子で一日散策できる街(ロード)」をすれば賑わいが生まれると思います。

「にぎわいに」必要なキーポイント

 1点目は、電車、バス、駐車場などの交通網・駐車場の整備。特に、駐車場の拡大です。犬山は、電車等は充実しており、駐車場の拡大で成功していると思います。

 2点目は、魅力ある・憩いがある街並みをどうつくるか。犬山では、地域住民が主体となって、空き家の積極的活用を図っています。

 3点目は、地域に「街つくり」を積極的に進める組織を育成することです。犬山には「犬山まちづくり株式会社」があり、まちと一緒に成長していく組織があります。小牧はどうなっているでしょうか。

小牧の実態は?

 名鉄小牧線は、小牧から犬山までは複線用地がありながら「単線」のままです。バス路線も少ないのが実態です。今、議論されているA街区の新図書館構想は、駐車場を現状より縮小することになります。にぎわいをねらったはずが、皮肉なことに集客を阻む結果になるのではないでしょうか。

箱モノ行政でなく 

  既存施設を積極的に活用してほしい!

 予算があるから使うのでなく、ラピオと現図書館を有効に活用する。ラピオを中央図書館として活用し、現図書館を歴史中心の分室的図書館にして、カラクリもある小牧の山車や篠岡地区の「棒の手」など伝統文化を常設した施設にする。

 青空駐車場を、平屋建ての駐車場にして屋上を「パークアリーナ」のような芝生広場にする。さらに、小牧線を複線化するよう、行政だけでなく市民が一体となって、名鉄に強力に要請し、バス路線の拡充も図る。また、駅から小牧山までの市有地を駐車場に活用する。

 沿道の神社仏閣や小牧高校の「旧講堂」を活かした文化が香る街並みを整備する。新図書館や市民病院の建設を活かした「夢のある街つくり」を!!これが私の考えです。

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考える会以外の市民の活動をお知らせします

 図書館問題について、私たちの会以外の市民や市民団体の活動をお知らせします。

回答から見ても「審議会で市民意向調査」実施を

 「平和で住みよい小牧をつくる会」(市内の労働組合や民主団体で構成)が、10月5日に小牧市長に72項目の「市民要求」を提出し、11月18日に回答がありました。

 その資料で、図書館関係の要求と回答は次のとおりでした。

 要求

市として「建設位置、建設費、運営方法など」の資料を、新図書館建設審議会で提示して市民が判断できる「メリット・デメリット」を慎重審議し、市民の意見を十分聞く方法(アンケート、説明会など)を行い、新図書館建設をすすめて下さい。

 回答

【新図書館建設推進室】 新図書館建設審議会の審議資料については、審議会の求めに応じるとともに、審議会の審議内容や状況を見ながら必要かつ適切な資料を提出していきたいと考えております。

なお、市民アンケートにつきましては、審議会において、今後の審議の参考資料として必要とされた場合に、実施できるよう予算を確保しており、その旨を第1回審議会にて説明させていただいております。

 回答内容を見ると、山下市長の考えは「市民アンケートは、審議会が必要とされたら実施して下さい」と読めます。反対に、審議会が必要ないとしたら実施しないとも読めます。

2009年の時は、市民アンケートなど実施して市民の意向に踏まえ「新図書館建設基本計画」を決めました。今回の審議会においても、「図書館建設に向けて市民アンケートなどの実施項目を入れ、市民の意向を踏まえた最終答申」を示されることを望みます。

議員派遣は議会の独立性を侵す

   旅費等の返還を求め住民が監査請求

 12月6日市民6名から「新図書館建設審議会会長問題」で、市長、教育長と一緒に「東京への議員派遣は、議会の独立性を侵す」として、地方自治法第100条第13項などに違反するので、旅費など約6万4千円を返すよう求める住民監査請求が出されました。

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中立性を無視した住民投票時の

広報紙等の経費約296万円の返還を求める裁判 

 昨年12月22日、市民の方々による「小牧市の新図書館建設計画の賛否を問う住民投票で、市が全戸配布した『広報紙や説明会等の経費約296万円の返還請求』の住民監査請求」が却下されました。

 却下されたため、「広報紙や説明会等の経費約296万円の返還を求める」裁判に訴えて、いま法廷で争われています。

公判日 1月30日(月)午前10時40分から

       名古屋地方裁判所(中区)

講演とシンポジウム              どうちがうの? 図書館の市直営と指定管理

 市民のための図書館はどんな図書館か、あって良かったねという図書館をご一緒に考えましょう。図書館づくりの第一人者である田井郁久雄さん・森下芳則さん・そして三多摩図書館研究所の方々をお迎えして、講演とシンポジウムを開催します。

1月29日(日)午後1時30分~4時20分

第1部 講演 「図書館民営化の問題と直営による運営の責任」

                  講師:田井郁久雄(元広島女学院大学准教授・図書館情報学

第2部 シンポジウム  田井郁久雄(元広島女学院大学准教授)

            森下 芳則(元田原市図書館長)

            三多摩図書館研究所所員

小牧駅前 ラピオ5階 研修室 定員72名

 どなたでも、ご参加(無料)できますが、先着順とさせていただきます。

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会員の声  新小牧市立図書館建設審議会   小牧の審議会史上初、傍聴者一回当たり34.4名

 新小牧市図書館建設審議会は昨年実施された、小牧ツタヤ図書館建設反対の住民投票の結果を受け開かれています。

 11月28日には第13回審議会が開催され、傍聴者総数は447名になり、1回の審議会で平均34.4名の市民の方が傍聴されたことになります。

 小牧市のホームページ『審議会等の会議の公開実施状況』によると平成27年度1年間で公開された審議会等は149回開催され、傍聴者総数は141名だそうです。それらの会議と比べ、いかに市民の関心が高いかを示しています。

         

内野会長さま 安藤教育長さま 山下市長さま

 小牧市図書館建設審議会 

 市民報告会(中間)を開催してください。

  これだけ、市民の関心が高い『新小牧市図書館の建設方針』を4月から審議され、次回12月19日には『中間とりまとめ』をされるとお聞きしています。

 審議会は、残念ながら平日の昼間開催され、傍聴したくてもできない市民も多くいらっしゃいます。いままで審議された内容を広く市民にオープンとするため、審議会主催で『市民報告会(中間)』を開催してください。

 多くの市民の参加が可能な、土日、祝日、大規模会場での開催を検討して頂くことを要望します。

『 市民主体のまちづくり』を目指し、市民参加の市政を掲げる山下市長さんであれば、実現可能と考えます。

 山下市長は回答できないの?

 私たちが、山下市長、安藤教育長に提出した「小牧市図書館建設審議会長の辞意表明についての申し入れ」の回答が、教育長からありました。

 市長の秘書担当者からは「今回、市長の回答は電話でお伝えします」との回答でしたので、渡辺が「文書で回答をいただきたい」と抗議したら、「検討してご返事します」とのことでしたが、今日現在ご返事がありません

 山下市長は「私は関係ない」と思っているのでしょうか。根本原因は、市長が市民の声を聞かないで図書館建設を進めたことであります。ましてや、聞くところによると内野会長への要請に、市長、教育長、議長の3者が9月16日(金)東京に行ったらしい。

 なぜ「らしい」としたのは、私たちが情報公開請求した資料を見ると、3者が事前に「いつ、どこで、誰が、何を、どうした」かの会議録など一切存在していなく、さらに、内野会長との懇談経過が判る資料も存在していないからです。議長に随行した担当者の「復命書」は存在しますが、こんな重要な事項なのに、経過が判る会議録的な資料が一切ありません。市長は何しに行ったのか不明のままです。教育長の回答です。

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回答にならない回答では?

1)教育委員会の「考える会」の活動に対する遺憾表明についての説明を求める。

2)教育委員会、市長に対し、小牧市自治基本条例と市民活動についての見解を求め   る。

 の2点です。1点目は「憲法を守り、憲法を教える立場の教育委員会がこうした国民の行為に対し、遺憾表明についての法的根拠及び経緯の説明を求めます」に対し、「各種団体や個人の意見表明は否定するものではない」と答えながら「審議会の運営に支障をきたす恐れがあると考えるから遺憾表明した」と述べています。

 しかし、個人・団体の意見表明は法的には問題がないと言うなら、どこが「遺憾」にあたるのか、「市民の声を活かしていただきたい」と言うことが、なぜ審議会の運営に支障をきたすのか理由を聞かせていただきたい。これでは回答にならないと思いますが?????

「自治基本条例と市民活動の見解」が抜け落ちた回答

 さらに、残念なことは2点目の「自ら提案した『小牧市自治基本条例』についての見解」は、一言も触れられていない点です。

 自治基本条例の第2条第6号に規定されている「市民が自ら考え、責任を持って、主体的にまちづくりに関わる活動」とは??? 教育長や教育委員の方々に『再考』を願いたものです。

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会員の声 建設計画の4案を項目別に点数化          一番は高いのはラピオ改修では

 建設費、駐車場、交通の便、ロケーション、えほん図書館との関係、開館期間の6項目を、A街区新設、ラピオ改修、現位置に建替、現図書館の改・増築と、私的にグラフにしてみました。グラフを見ると、一番良かったのはラピオ改修となりました。

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 丁寧に進められた審議会 本当かな??

 審議会は丁寧に進められていると内野会長はおっしゃいましたが、たしかにメリットは皆さん丁寧に語られるのです。でもデメリットの部分は掘り下げられないままではなかったですか。

 特にA街区。A街区に「とりあえず」想定した議論をしていくと決めた後で、ペデストリアンデッキの撤去や、あらたな連絡橋の話題も出ましたが、少なくない筈のその予算にまったく触れられないままでした。

 「とりあえず想定」というのは、その想定で進めた時に不具合が生じないか確認するための考え方だと思うのですが、渡辺委員がストップをかけると「ここまで積み重ねた議論を否定するのか」という声が複数人から上がりました。

 仮定の話は意味がない 本当にそうかな??

 そういえば、食品スーパーが次々出来る中、29年11月の契約更新時に、平和堂がラピオから撤退する恐れはないのか、その場合大変広い空床ができてしまうがどうするのかという話題のときには「不確定な仮定の話をすることには意味がない」ということで打ち切られました。

 可能性として決して低くなく、しかも重大な結果をもたらす要素であるのにです。

ある仮定をして、そうするとどういう事態が起こるのかを考えて、すりあわせをしていくというやり方をしなければ、「丁寧に審議した」とは言えないのではないかと思います。

 もし、それらが審議会の考慮することではないというのなら、そもそも建設場所が審議会の判断の及ぶところではないでしょう。

 ハコ物ではなく、ソフト面だけについての答申だけまとめると、言われたほうが納得がいきます。

会員の声  図書館で大切なのは「人」です

 私は、内野会長が言われる図書館で重要なのは「人」、それは職員だけでなく利用者・住民も含んでいて、そのことが、良い図書館つくりに繋がると考えて見えるのではと思います。

 図書館建設で「住民投票」になったのは、山下市長が「市民の声を聞いて進める」と言いながら「市民の声を聞かないで建設しよう」としたことが要因です。

 住民投票の結果、市民から「ノー」を突きつけられ、建設場所含め「ゼロから検討する」と、審議会ができたのではないでしょうか。

 審議会で「駅前A街区を前提に建設」で現在進められていますが、どこで市民の声を聞かれたのでしょうか。考える会がシール投票した結果を聞くと

図書館の増改築

337

ラピオ移設

140

駅前A街区

134

 審議会の会議録では、このシール投票を批判された委員がいましたが、残念なのは、対案を示していただきたかった。また、団体から出ている審議委員から「会員などのアンケート結果では○○でした」などの発言がないことです。数が少ないかもしれませんが、会の活動には頭が下がります。

審議会は「市民の声」大切にと思ったが?

 多くの市民が住民投票の結果、「今度こそ審議会が、建設場所、建設費、運営方法など判断できる資料を示し、アンケートや説明会などで市民の意向調査をされ、その結果を踏まえて答申を出される」と、思うのはごく自然な成り行きではないでしょうか。

 考える会が、駅前A街区建設で審議が進んでいることに危惧をもって、「市民の声を聞いて進めて欲しい」の要請署名はささやかな願いではないでしょうか。

 教育委員会市議会が、要請署名行動に対し「遺憾表明」しましたが、これは「市民の声を聞いて進めて欲しい」に対する「遺憾表明」ではないでしょうか。山下市長は遺憾表明したのかな?

署名は内野会長を応援しているからの行動!

 内野会長は、「私に対する不信任」と言われますが、本当にそうでしょうか。内野会長の「人」が一番大切との考えから言えば、反対に激励している行動ではないでしょうか。

 考える会の「審議会の議論を活発化させ、市民のための図書館像、建設場所(併用も含む)、建設費、運営方法など議論できる資料を市から提示させ、審議会として市民が判断できる材料を示し、市民の意向調査(例:市民アンケートや説明会など)をし、その結果を尊重して審議をしてほしい」は、内野会長の言われる「市民の声を活かした図書館にしたい」と同じではないでしょうか。

 市民は、内野会長の人柄や考えを信頼しているからの行動ではないでしょうか。「市長の思惑の図書館か、市民の考える図書館か」がいま問われているのではないでしょうか。

 内野さん「会長として、市民の声が生かされた審議会」に、ぜひ頑張っていただきたい。市民の多くが応援しています。

 会長始め審議委員の皆さん 市民の声を信頼し、信念を貫かれることを大いに期待しています。