小牧の図書館を考える会

平成26年4月に 小牧市の 山下史守朗市長は 「武雄市モデル図書館」を小牧に建設すると発表されました。  「武雄市モデル図書館」とは何か。小牧市民にとって良い物なのか、それらを市民の皆さんと考えていきたいと思います。

山下(小牧)市長への「公開質問状」に対する回答

図書館建設公開質問の申し入れ書 市長に渡す


 10月15日(水)小牧の図書館を考える会稲垣世話人代表含め4名は、山下市長(代理秘書課)に
10月31日(金)までに文書で回答を求める「申し入れ書」を手渡しました。

2014年10月15日
小牧市長 山下史守朗 様
申入者  小牧の図書館を考える会 
                         世話人代表  稲垣 美佐代
連絡先 小松寺

図書館建設に関する公開質問申し入れ書

下記の四点について、文書で10月31日(金)までに御回答をお願いいたします。
なお、御回答は市民に公開させていただきます。
1、 2014.4.13(日)「市民と市長のタウンミーティング」で「A街区に建設費20億~30億円かかるという新図書館を市が建設し、民間委託が入る形で運営する予定はありますか。」という市民からの質問がありました。
   市長からは「何も決まっていません。民間業者委託も含めて、今後検討していくところです。建設費もまったく、決まっていません。」といった御回答がありました。
ところが、13日後の4.26(土)中日新聞で「新図書館建設の発表がありました。」わずか、13日後に市民に説明した内容とは異なる発表を新聞にされた理由と経緯をご説明頂きたい。

2、 2014.4.12(土)「議会報告会と市民の意見を聴く会(味岡市民センター)で、「新図書館を市が建設し、民間委託が入る形で運営する予定はありますか。」と同じ質問を市会議員の方に質問しました。某市会議員は「新図書館については、白紙です。何も決まっていないし、私たちも知りません。」という回答でした。6月議会で、初めて、議題にあげられ、可決したと聞いています。
市議会で議題として検討する前に、市長が新聞発表するという順番は、民主主義政治の形に反していませんか。市長の御考えをご説明頂きたい。

3、 市長マニフェストには「大型プロジェクトについては、市民の意見をよく聞き、長期的視点に立って、ゼロから再検討します。」とありました。
6月議会で、「A街区に新図書館を建設し、民間に運営させる条例と民間業者に設計から参入させるアドバイザー費用210万円、基本設計4680万円という内容が可決しました。
   市民に、新図書館建設に対して、新聞発表以外何も情報公開されていない内に、議案提案され、結果的に可決された理由と経緯を市長マニフェストの観点からご説明頂きたい。

4、 マニフェスト工程表(平成25年3月末時点)の「図書館の建て替え計画」(25年度計画)では、「A街区に整備する複合施設の導入機能と空間構成の検討結果を踏まえ判断する。」とありました。しかし、平成26年度3月作成の(平成25年度実績)では、「先進図書館の情報収集に努めた。」となっています。
25年度計画の「複合施設の導入」がなくなってしまった、理由と経緯をご説明頂きたい。


やっと11月12日「図書館建設公開質問の回答」受け取る

10月31日までに回答をお願いしていた「図書館建設に関する公開質問申し入れ書」の回答の受け取りに、稲垣世話人代表含め7名が市に伺い、石川秘書課長から受け取り、懇談しました。

 市長のマニフェストでの「大型プロジェクトについては、市民の意見をよく聞き、長期的視点に立って、ゼロから再検討します。」に対する具体的な回答はありません。再度、市民の意見を聞く場を設けるよう強く要請して懇談を終わりました。

平成26年11月12日
小牧の図書館を考える会
世話人代表 稲垣美佐代 様
小牧市長 山下史守朗

さる10月15日付けでいただきました申し入れ書につきまして、下記のとおり回答します。

                        記
1、4月13日開催のタウンミーティングにおける新図書館に関する質問に対しては「A街区に図書館機能を中心とする市の公共施設を建設していく方向性で進んでいることは間違いありません。」と回答させていただき、その上で、従来型の図書館ではなく、中心市街地の活性化にも資するような、裾野を広げるような新しい図書館ができないかということを検討していることを申し上げました。また、予算については、まだ設計していないため、白紙であるとことを申し上げました。
そして、検討を進めた結果、新図書館建設に官民パートナーシップの取り組みによる整備推進や指定管理者制度を導入していくことを整理し、関係機関との調整を経て、公表できる状況になったのが4月25日になったものであります。

2、上述のとおり新図書館建設の建設方針についての市議会への報告につきましては、4月26日に行ったものでありますが、この方針決定までに至るまでには、市議会においても新図書館に関し数多くのご質問やご意見をいただき、その都度、市の検討状況等を回答させていただいております。
具体的には、平成25年9月議会においては、A街区に建設予定の図書館を含めた複合施設について、多くの機能を集約することのみを目的とせず、機能同士の相乗効果や波及効果などを十分に検討し整理していく考えであるとお答えさせていただいております。
また、平成26年3月議会においては、図書館利用者の裾野を広げられるような姿をイメージしつつ、中心市街地の魅力を高めることができる整備方法として官民連携による手法を検討していることについてお答えさせていただいております。
また、これまでの市議会においては、多くの議員から、できる限り速やかに新図書館の整備に着手してほしいとの意見もいただいております。

3、新図書館建設については、市長就任後においても、市民の代表である市議会始め教育委員会や各種団体からも早期の建設を望む声がありましたので、多くの市民が新図書館の建設を望んでいると判断し、決定に至ったものであります。
市議会につきましては、こうした過去からの経緯について、十分ご理解していただいたうえで、可決をいただいたものと考えております。

4、A街区には図書館を含めた複合施設の建設の検討を進めてきましたが、そうした中、先進自治体において民間活力を導入した図書館の事例などが見受けられましたので、本市においても、そうした官民連携による図書館建設の可能性について検討を進めたものであります。
そして、中心市街地のにぎわい創出をする観点に立ち鋭意検討した結果、A街区には、さまざまな機能を集約するのではなく、図書館を中心とした施設とし、民間の知恵を入れて、図書館利用者の増加や中心市街地の活性化と結びつく機能に絞った付加価値の高い図書館を建設する方向へとかじを切ったものであります。