小牧の図書館を考える会

平成26年4月に 小牧市の 山下史守朗市長は 「武雄市モデル図書館」を小牧に建設すると発表されました。  「武雄市モデル図書館」とは何か。小牧市民にとって良い物なのか、それらを市民の皆さんと考えていきたいと思います。

12.22 小牧の図書館を考える会 総会 レジメ

小牧の図書館を考える会 総会 レジメ

懇談会後に開かれた、総会のレジメを公開します。

2012.12.22(月) ラピオ学び創造館 研修室2階 

19:35~20:10

 

1、 シンポジウム御参加へのお礼 
2、 会員拡大のお願い&現在の収支状況説明、武雄市井上さん資料へのカンパ依頼
3、 図書館前アンケートの資料2種類 配布と回覧(稲垣)
4、 シンポジウム当日のアンケート説明(福本)
5、 武雄図書館・伊万里図書館見学資料(渡邊作成、稲垣代読)
6、 武雄・伊万里唐津図書館も含めた見学レポート(福本)
7、 12月議会での図書館質疑と回答(竹内)
8、 市長候補への要望&意見

(1) A街区ありきで図書館建設をしないでほしい。白紙撤回して、ゼロベースで新図書館を検討してほしい。
現在の本館は今まで通り図書館として継続使用し、更なる改善の要望(机・椅子の増やす、駐車場面積を増やす、新図書を増やす、子供と座って読める畳敷きスペースを作る、パソコン検索場所を増やす、食事ができるスペースを作るなど)を実現できるよう御検討を要望します。

(2)図書館は直営形式で、専門司書が市民へのサービスを向上させ、司書が仕事をする中で、長く社会に貢献し続けられるようにする。
且つ、市としては、司書の身分や給与の安定を図ることが大切だと思います。
市民、特に子供が、「社会は自分たちの力で変えていけるのだ、という図書を通じた間接体験と深い思索」を経験できる場所にしていくことで、民主主義社会が市民の手で形成できるようになると思います。この点について御検討を要望します。

(3)会員からの意見

3、図書館前アンケートを公開します。(配布用)

当日は11.5までの 164名対象アンケートを配布しました。

本日は197名対象アンケートを公開します。

              アンケートの集計結果       11/15現在
     <小牧市内の図書館に関するアンケート:197人に聞きました >           2014年10月分
☆   いつも、どちらの図書館をご利用ですか?

中央図書館 68 味岡分室 67 東部分室 73
北里分室 13 絵本図書館 22
☆   利 用 頻 度

週1回 24 週2~3回 21 それ以上 6
月1回 41 月2~3回 39 2~3カ月に1回 21
ほとんど来ない 26 初めて 0
☆   利 用 目 的 複数でもよいです)

本を借りる 142 閲覧 59 資料探し 33
勉強 8 新聞&雑誌読み 41 絵本のイベント 1
ボランティア 2 返却 25 CD・DVDを借りる 1

☆   困っていること、こうだったらいい 複数でもよいです)

館内で飲食したい     6   本の並べ方を本屋と同じにしてほしい     3
本が少ない        55   静かにしないといけないのが重苦しい    6
本が古い、資料が少ない  4   開館時間を遅くまで延長してほしい     15
テーブル席が少ない    43   部屋&スペース&学習スペースが狭い   29

建物が古い6汚い     4  駐車場が狭い&入れにくい        45

自転車置き場がせまい    4  パソコンでの図書検索をもっとしたい    20
子供と靴を脱ぎ、座って読めるスペースがほしい               13

階段は老人・障害者・子連れのベビーカーの配慮がほしい           28
パソコン用電源がない(意見) 1  個別の机があるとうれしい(意見)        1
昔の絶版になった本を増やしてほしい(意見)                 1

持ち込みパソコン専用コーナーがほしい(意見)                1
☆   新図書館への希望

今の図書館が気に入っている                                                         73

ラピオ内に移築する(補強費用約1600万円)         57

小牧駅西の空き地に新築、ツタヤと併設(約30億円)    10

新図書館は、必要ない                                                                    45

新図書館は別の場所にしてほしい                                                   18

高齢者が集まれ、相談できる場所がほしい(意見)                        1

市税は他に使うことがあるはず(意見)                                          2

A街区でもいいが、ツタヤと併設は望ましくない(意見)                 2

以上。

◎次に総会資料として、配布したシンポジウム当日のアンケート結果を公開します。

4 、 図書館シンポジウム当日のアンケート集計結果

(56筆)

当日参加者約140名程でした。アンケートにご協力いただき、お礼申し上げます。

(1) あなたはこのシンポジウムを何で知りましたか。 

チラシで知った       25    45%
知人等に教えてもらった   19    34%
インターネットで知った    3      5%
その他            9    16%
 
(2) 森下芳則さんの基調講演について
良かった          41   73%
普通            11   20%
わからない          2     4%

(3) パネリストの話についてどう思いましたか
良かった          37    66%
普通             8    14%
わからない          1      2%

4) あなたはどんな図書館を希望しますか
現在のままでよい         5    9%
市長提案どおりすすめる      0       0%
市民の意見を聞いてすすめる  45    80%
わからない           1     2%

性別 男性           23   41%
女性             29    52%
年代

10代             0    0%

 .武雄図書館・伊万里図書館 見学レポート

(会員からのレポートです。

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6、唐津伊万里・武雄の図書館めぐり

図書館問題を考えるに「武雄を見ないで議論できない」の思いから、11月13日の夜小牧をHとKさんの二人で出発し、まず最初に唐津市図書館に行きました。

(会員2名からのレポートです。)

唐津市近代図書館

 

唐津市近代図書館  JR唐津駅のすぐ前にありました。図書館の入口前に広場もあり、4階建ての威厳のある図書館でしたが、駐車場が少ない(駅前だからかな)と感じました。

1階は美術ホール、図書室は2階で本棚は子供でも届く低さで机やソファーもあり(通路は狭く車イスは通れない?)、3階はビデオルームで定期的に上映会を、4階は子どもコーナーで絵本の読み聞かせ、学習室や会議室もあり、学生なども利用しやすい雰囲気でした。

伊万里市民図書館

 

伊万里市民図書館  には午後到着。平屋部分が図書コーナになっており、車イスも通れる通路の広さで、そうした方も取れるよう本棚の高さを低くおさえ、職員は3カ所に分かれて全体が見渡せる構造になっており、光も入り開放的です。

また、子どもコーナーも広く取って、そこには入口低い子供専用トイレ、DVD専用個別コーナーや読書イス、学習机なども多く配置され畳の場所もあり、ホールでは月1回無料の名画上映会、声を出せるところでは年配者が将棋などを行っていました。また、学校が終わった子どもなども来館していました。

さらに、地方自治や「伊万里学」という名前で紹介していた伊万里市の情報、市議会や市の審議会に関するコーナーなどもあり、地域関連の情報がかなり充実しているのも特徴的でした。図書館名に「市民」が入っているのは、市民参加の図書館づくりの結果であり、子どもから大人まで、そして、障害者のことも含め利用者目線で作られ、運営されている。

武雄市図書館

 

 

武雄市図書館  には夕方5時以降に到着し、入口入ったら「これが図書館?」と、目を疑いました。それは、図書館ではなくて「本屋(TSUTAYA)と喫茶店(スターバックス)だった」から、図書室(館)必ずその場所を通る奥にあり、本屋と図書館の境目判りづらい作りでした。

職員(指定管理者の)に「すみません。どんなDVDがあり借りたいのですが」と質問したら、なんと、メチャクチャ広い有料のDVDなどが置いてある部屋に案内された。「図書館貸出しのDVDですが」と言ったら、百点あるかないかの「小さなDVDコーナー」に案内された。

机やイスが置いてある場所も一定あり、通路も広いところや低い本棚もあったが、背表紙も見えない又脚立でしか取れない天井まで本棚があるところもありました。図書館利用者目線全くないに等しいと感じました。

武雄図書館を視察された方のホームページに、「樋渡市長の考えは、武雄市図書館を利用した市民に何も得てもらう必要はなく、それは利用する人が自身で考えることと答えた。」と載っていました。

ここに、武雄市図書館の本質があって、伊万里市民図書館のように地域づくりの拠点として、市民がともに成長する場ではなく、武雄市としての誇りを持つ場でもなく、企業の営利を重視した「本屋(レンタル含む)としての図書館」でしかないと痛切に感じました。

 

佐賀県唐津市   人口 130,087人(24.4.1)  面積 487.48K㎡

  • 唐津市近代図書館(H24年度) 蔵書数 224,231点    貸出点数 393,528点
  • 唐津市全体総計 (H24年度) 蔵書数  360,195点   貸出点数 479,721点

唐津市近代図書館> 

開館時間 平日:午前10時から午後7時まで

土日:午前10時から午後6時まで

※ 4階子どもコーナーと学習室、1階美術ホールは午後6時まで

休館日   毎週月曜日 毎月第1水曜日(館内整理)

祝日(祝日と第1水曜日が重なるときは第2水曜日が休館)

<他の図書館等> 相知図書館、浜玉公民館、厳木公民館、北波多公民館、

呼子公民館、鎮西公民館、肥前公民館、七山公民館

唐津市近代図書館> 1992年(H4年)唐津駅前に新築

施設概要 鉄筋コンクリート造4階建  敷地:4,461㎡ 延べ面積:4,350.73㎡

 

佐賀県伊万里市  人口 57,386人(25.4.1)  面積 255.02K㎡

◆ 伊万里市図書館 (H25年度)蔵書数 347,562点 貸出点数 360,816点

◆ 伊万里市全体総計(H25年度)蔵書数 382,912点 貸出点数 509,641点

 <伊万里市図書館> 

開館時間  火曜日~日曜日 10:00~18:00

金曜日 10:00~20:00

休館日   毎週月曜日、第4木曜日(館内整理日)

祝日(昭和の日・こどもの日・文化の日建国記念の日春分の日を除く)

<他の図書館等> ぶっくん(BMステーション・72箇所)巡回日(年間180日)

黒川公民館、松浦公民館

伊万里市図書館> 1995年(平成7年)新築 市の中央で伊万里駅から徒歩10分

施設概要 鉄筋コンクリート造平屋(一部3階)、敷地:7,992㎡ 床面積:4,374㎡

職  員 16人(正規5 嘱託8 臨時3)

目  標 伊万里をつくり 市民とともに育つ 市民の図書館

市民参加の図書館づくり【文部科学省HPより】

伊万里市民図書館内

 

それを裏方で支えているのが<としょかんフレンズ伊万里>の会員である。この会が発足したのは新図書館が開館して2ヵ月後の1995年9月である。それまでは<図書館づくりをすすめる会>という名称で、1986年から9年間、新しい図書館づくりのための市民運動をしてきた。伊万里市には以前から 図書館はあったものの手狭であった。

そこで子育て中の母親たちが、少しでもいい図書館環境で子どもを育てたいと立ち上がったのが始まりである。その後、会員は手弁当で九州各地の図書館を見てまわり、大学の先生を招いて図書館サービスのあり方の勉強や、図書館の上手な利用方法等の学習をしてきた。

新図書館の建設に至る要因はいろいろあったが、首長が決心し、新図書館の計画が始まったのである。図書館は市民と協働で図書館建設を進めるために様々なプログラムを用意した。その中で出来上がったものよりプロセスが大事と始めたのが、図書館づくり伊万里塾であり、塾は計8回開催。

 

佐賀県武雄市  人口 50,992人(24.9.30)  面積 195.44k㎡

  • 武雄市図書館 (H24年3月31日) 蔵書点数 195,779点 貸出点数 342,312点

図書館入口は写真右側

平屋の大部分がツタヤ・スタバ

 写真写ってない手前レンタル室

奥と写真写ってない左側奥・

2階建部分が図書室(館)

 
  • H24年度の佐賀県作成の「生涯学習・社会教育」資料の蔵書点数185,730点(H24年5月1日現在の情報)について、上に書いたシステム仕様書記載の数字との差異、約1万冊の理由は???。

武雄市図書館(蔦屋書店)>

開館時間(営業時間)9:00~21:00

休館日・定休日   年中無休

<他の図書館等>

  市ホームページで調べるも分からない??

武雄市図書館> 

2000年(平成12年)10月1日に開館2013年(平成25年)4月1日、全面改装し、CCCを指定管理者で運営が始まった。

<以前あった施設>

おはなしのへや 図書館にあった読み聞かせの施設。スターバックスコーヒー蔦屋書店 武雄市図書館店のバックヤードとなった。隣接して置かれていたこどものトイレ及び授乳室は、既存のトイレ内及び近辺に移された。

AVブース 図書館にあった視聴覚資料の閲覧席及び陳列棚。廃止され、館内での視聴はポータブルDVDプレイヤーを一人1日1回に限り貸し出すこととなった。図書館の視聴覚資料はレファレンスコーナー内に移された。

畳のコーナー 隣接の読書コーナーの一部とともに、新設の児童コーナーとなった。

蘭学館 武雄の蘭学資料を常設展示していた施設。ミニ展示コーナーではミニ企画展が行われていた。2012年10月末で閉鎖され、蔦屋書店 武雄市図書館の音楽・映像ソフトレンタル店舗となった。

エントランスホール 玄関から入館した所にあった広場。エポカル武雄まつりなど各種イベントに用いられていた。蔦屋書店 武雄市図書館の一部となった。

情報センター 検索やインターネットを利用できる端末が設置されていた円形のスペース。蔦屋書店 武雄市図書館の一部となった。

カフェラウンジ 飲食スペース。追加された出入り口となった。武雄市文化連盟設立記念事業として設置されていた、郷土の先人を紹介する陶板は撤去された。