住民投票を受けて、おかしな発言
5日の朝日新聞のこの記事
に聞き捨てならないコメントが載っています。
CCCの広報担当者は5日朝、朝日新聞の電話取材に対し、「建築費用の問題が問われたと認識している。CCCとしても高いと思っていたので、再検討の機会が得られた意味で今回の結果は良かった」。一方で図書館建設については「撤退する考えはなく、仕切り直しになった場合は建築費を抑えたプランなどを提案したい」と話した。
確かに、今回の住民投票では建設費の増大も問題に上がっていました。
しかし、小牧市は「建設労務費及び建設資材費が高騰している」結果だと説明してきました。(住民説明会や「お知らせ」)
「華美な仕様を採用したということではなく」(「お知らせ」より)と明言しています。しかし、CCCが「建設費を抑えたプランを提案」できたり、「再検討の機会が得られた」と恣意的に建設費が下げられるのであるとすると、小牧市の説明と食い違うのではないでしょうか。
CCCは建設労務費や建設資材の高騰を操作できるのですか?もちろん、CCCの「再検討」できるのは設計仕様ですよね。
基本設計に謳われていない、吹き抜けや「本の山」について「再検討」なさるのでしょうね。そしてそうした仕様について「CCCとしても高いと思っていた」のではないのですか?
吹き抜けや「本の山」そして、そもそも基本計画には2階層と謳われていたにも関わらず、3階建てになってしまった経緯、更に70万冊の蔵書予定が、50万冊に削減された経緯について、小牧市は市民に説明する責任があると思います。
また、こちらにはこうした記事もあります。
この記事ではCCCとの連携を取りやめる事もありえるとお話しされたようです。
計画の見直しに当たって協議会を招集するという案もあるようです。
今回の住民投票を見れば、50%は投票されていません。市民を無作為に100人集めたとすると、問題を意識して「反対」を投票した人は約28人ということになります。
その28人にそれぞれ反対の理由をヒアリングしても、市長がお知りになりたい「何が問題だったのか」という事は中々出てこないのではないでしょうか?ましてや協議会という事になると、賛成の方も居れば、問題を意識されていない人も居るわけで、議論の精度は上がらないと思います。
それ以上に、住民投票直前の住民説明会においても、中立を求められているにも関わらず、建設推進の為の説明を繰り返していました。
無作為と市民を数十名集めて、市が建設推進の必要性を延々説明し、それに反論が無ければ、市の進める建設計画が協議会で承認を受けたというような一方的な話であるなら、署名や住民投票の意義を無にする行為であると言わなければなりません。
そもそも、そこまで無理する必要があるのですか?
あんな不用意な発言をする企業、庇う必要ないでしょう。
議会からは、代表者会議が開かれ、
1.新図書館建設アドバイザリー業務及び基本設計業務の一時停止
2.市民に意見を聴く機会を設けること
3.その方法は議会と協議をしていくこと
が申し入れされたようです。