小牧の図書館を考える会

平成26年4月に 小牧市の 山下史守朗市長は 「武雄市モデル図書館」を小牧に建設すると発表されました。  「武雄市モデル図書館」とは何か。小牧市民にとって良い物なのか、それらを市民の皆さんと考えていきたいと思います。

3月16日(金)請願に対する「文教建設委員会」

◆ 傍聴者 6人  陳述者 山田美代子 

  紹介議員 安江みよ子、西尾貞臣 説明は安江市議

1.紹介議員 願意説明の後、鈴木英治議員が質問

 この請願の冒頭で、住民投票でA街区建設が否決されたとように言っているが否決の争点は3つあった。「1.ツタヤ方式 2.A街区に建設 3.事業費の多さ」。付け加えるなら「市民への情報公開不足」だ。しかし、請願はA街区が否決されたかのように特化している。どう考えるか?

2.安江議員の答弁

 確かに争点は3つだった。どれが否決の理由かは特定できない。総合的にみてA街区も否決。3つとも否決されたとも解釈できる。

 ツタヤ方式でA街区に建設するから約50億円と高い事業費に膨らんだと言える。この請願趣旨はまちがっていない。

3.陳述者 山田美代子共同代表  陳述者への質問なし

 ご存知のように、平成27年10月4日に実施された小牧市立図書館建設の住民投票では、小牧市が計画した(株)CCCの指定間理によるA街区図書館建設が否決されました。その年の12月議会では市民の声が市議会に届き、図書館の運営は「市直営」になり、建設場所も「白紙」に戻りました。さすが、住民自治条例をつくった小牧市、市民の声を議会が取り上げ、まさに住民自治が実現したときでした。請願代表者として陳述させて頂きます。

 そして平成28年4月、市は「新小牧市立図書館建設審議会」を設立し、市長は「新小牧市立図書館建設は審議会に委ね、答申を尊重します。」と言いました。

 平成29年2月8日答申がでました。「建設場所はA街区が多数であったが、ラピオと本館活用の意見も出された」「広く市民の意見を聞いて計画を進めるように」と明記されました。

 答申が「建設場所をA街区」と決定せず併記の形を取り「市民の意見を聞いて進めるように」と明記されたことを重く受け止めるべきだと思います。

 しかし、4月27日小牧市議会文教建設委員会で山下市長は「審議委員の多数がA街区がよいと言っているので建設場所はA街区にする」と発表し基本設計を進めました。答申の趣旨が尊重されない決め方でありとても残念です。しかも平和堂の撤退という一大事があるにも拘わらずです。

 議員の皆様には住民投票時のパブリックコメントを思い出して頂きたいと思います。約200通と言う異例の多さと聞きました。

 「本館リニュアル」「ラピオに入れればよい」「地域の図書館を充実してほしい」と「既存の施設を活用して無駄な税金を使うななど」の要望が大部分でした。

 残念ながら審議会も小牧市も「建設場所を問う市民アンケート」は実施してもらえませんでした。

 小牧の図書館を考える会は「今度こそ市民の意見を聞いて新図書館建設を進めてほしい」と願い署名に取り組みました。昨年6月からほぼ毎月市長へ届けてきました。

 夏から冬、そして春へ10か月の間、スーパー前の街頭署名、団地を訪問しとてもて署名を集め多くの市民の方と対話をしました。署名は1万筆を越えました。貴重な意見をたくさん頂きました。「これからは人口も税収も減る。新たな箱物を造る時代ではない。今ある施設を有効活用すべきだ。」の声が圧倒的でした。

 署名の要請項目は1「A街区への新図書館建設を中止し、ラピオの空床など既存施設を活用してください。」2.「審議会の答申を尊重し、市民の意見を聴いて下さい」です。

 署名は10,185筆です。これが一部の声と言い切れるでしょうか。住民自治条例は絵にかいた餅でしょうか。

 小牧市は平成29年3月に「公共施設の長寿命化計画」と「公共施設の適正配置計画」を作成しました。その目的は将来の人口減少、少子高齢化、税不足に備え、財政負担を増やさないためということと聞いています。

 公共ファシリティマネジメントから見て今回のA街区図書館建設計画は適正でしょうか、

 私たち世代だけでなく、子供世代にも税負担させるような計画を市民は望んではいません。ぜひ私たちの請願を議会で取り上げていただき、新小牧市立図書館建設の実施計画に入るにあたり、再度審議していただくようによろしくお願い致します。

4.意見・討論

鈴木英治 住民投票の反対多数はA街区だけではない。請願はA街区反対のみとなつており他の争点の説明はない。A街区反対に特化は偏りがある。審議会の答申を受理して計画は進められて来た。反対の立場はとれない。

稲垣 守 住民投票はA街区反対多数は正確ではない。マスコミの影響でツタヤの影響が大きかった。前提が違うので不採択。

小沢国広 私は住民投票の条例作成にかかわった。A街区の賛否を問う内容ではなく現在の計画の賛否を問う内容だった。審議会は17回ていねいに議論され答申が出た。これ以上長引かせてはいけない。不採択

小島倫明 審議会はていねいに行われた。早くつくってほしいと言う市民の意見多い。不採択

稲垣美佐代 A街区の意見多数という審議会答申の内容は、平和堂の撤退で大きく崩れた。ラピオの2~4階は空床となり市の所有床となった。24億円の大改造で仮称・こども未来館が計画されているが無謀である。公共ファシリティマネジメントから見ても請願はもっともな意見だと思う。市も議会ももっと市民の意見を聞くべきだと思う。

5.採決 賛成少数で不採択になる。

採択に賛成  稲垣美佐代

採択に反対  鈴木英治、稲垣守、加藤晶子、木村哲也

       小沢国大、小島倫明

文教委員長  谷田貝将典

6.傍聴者の意見

・ 議論が十分されず残念だった。

住民投票の結果はA街区反対だけではないと言って否決したが、私たちは市民の意見  を聞くために長期間苦労して署名をあつめた。それが1万を超える数字だ。

・審議会でていねいに議論して答申が出たから当然A街区という多かった。しかし17回の傍聴に来ていた議員は少なかった。私たちは毎回傍聴して細かい経緯を知っている。無責任と思った。

・もう決まったのに今更議論するのは時間の無駄みたいなニュアンスで腹が立った。