小牧の図書館を考える会

平成26年4月に 小牧市の 山下史守朗市長は 「武雄市モデル図書館」を小牧に建設すると発表されました。  「武雄市モデル図書館」とは何か。小牧市民にとって良い物なのか、それらを市民の皆さんと考えていきたいと思います。

6/24(日)「小牧市民のつどい」約400名参加

 6月24日小牧市勤労センターで「小牧市民のつどい」が開催され,約400人(主催者発表)の市民が集まりました。小牧市政の現状について5人の人が発言しました。私も図書館問題で発言しました。

 「つどい」では山下市政が進めている税金の無駄遣い政策について、会場からも批判が相次ぎました。山下市長が市民の声に聴く耳を持たないのは、図書館建設だけではありませんでした。この集会に参加して、私たちはA街区図書館建設を来年2月に止められると、確信しました。

 「市民のつどい」での発言      渡辺 育代

 小牧の図書館を考える会の共同代表をしております、渡辺です。小牧市立図書館建設についてお話しさせていただきます。

 住民投票から3年たちました。住民投票の翌年4月から審議会が開催され、昨年2月に答申がでました。市が選んだ審議委員の方の中には「私は、図書館へ行ったことがない」と、審議会の場で言う方もいました。出された答申の中身は、「建設場所はA街区が良いという意見が多かったが、建設においては市民の声を聴いて進めるように」「運営は市直営が良い」というものでした。

 山下市長は「市民を代表する審議委員の多くが、A街区建設が良いと言っているので、答申を尊重して図書館はA街区に建設します」と、自分の都合の良いところだけを取って進めてきました。今回は市議会も市長に追随しました。

 今回、山下市長が進めている図書館は、駐車場、周辺整備を入れると、50億円掛かるという建設費です。これは、住民投票の時の建設費を、上回る建設費です。図書館は一度つくると50年は持つといわれています。市長が進めているA街区の図書館建設は維持費が年間、2億円かかるそうです。50年で100億、建設費と合わせると150億円掛かるといわれています。これでは子どもや孫の世代まで税負担が掛かってくることになります。そんな図書館は望んでいません。

 これからは人口が減り、高齢化も進むと言われている時に、とんでもないことだと思います。

 そもそも住民投票は、市長が市民の意見を聴かないでA街区図書館建設を進めるので、「止めるには、もう住民投票しかない!」と、みんなが思ったからでした。私たち図書館を考える会は、現在進めているA街区図書館建設について、「答申を尊重し、市民の意見を聴いて進めてください」と、昨年6月から今年2月までに10.185筆の署名を集め、山下市長へ届けましたが、聴く耳を持つ市長ではありませんでした。3月に市議会へも請願を出しましたが、反対多数で、否決されてしまいました。

 私たちが図書館に求めているのは、子どもからお年寄りまで利用でき、居場所があること。歩いたり自転車で行ける、地域にある分館こそ充実してほしいと思っています。本来は中学校区に1つあるのが理想ですが、図書の貸出、返却などの取り扱いができるところがあると良いと思っています。

 皆さん、図書館で一番大事なものはなんだと思いますか。

 図書館で一番大事なものは「人」です。丁寧な言葉での応対ではなく、自分の聞きたいこと、調べたいこと、探している本などに丁寧に、的確に対応してくれる職員です。司書資格があって、仕事の積み重ねがいるのです。それには非正規の人でも市が直接雇い入れ、研修も正規の人と同じようにする必要があります。

 二番目に大事なものは資料(本)です。豊富で常に新しいものが入れ替わっていること。建物は最後です。どんなに立派な建物を建てても、手軽に行けなければ利用できません。

 また、A街区は130台停められる青空駐車場、市民の駐車場です。地下駐車場はいやだと言う人が多いですよね。私も苦手です。これが無くなると駅周辺のお店や、ラピオ通り商店街の人や、そこで買い物する人はほんとうに困ります。山下市長は賑わいのためにA街区図書館建設を進めていますが、これでは駅周辺で買い物する人も減り、賑わいどころか、賑わいが無くなるのではないでしょうか。

 市の職員も審議会で報告していましたが、図書館本館は耐震も大丈夫だそうです。リニュアル、増設もできます。ラピオの空床を利用すれば建設費や維持費も少なく、早くつくれます。

 ところが、山下市長はラピオに図書館を入れさせないためか、急に「こども未来館構想」を発表し、これにも24億円を掛けるそうです。「こども未来館」については、私の次に話される岡本さんから詳しく聞けると思います。

 私たちは税金を有効に使って、みんなが利用しやすい図書館を望んでいます。

 市民の意見も聞かない、答申も尊重しない、子どもや孫の世代にも税負担がいく、山下市長が進めるA街区の図書館建設は反対です。 

 現在、図書館建設は5月の広報でも宣伝していましたが、実施設計を進めています。でも、まだ止められます。住民投票で止めた時は、実施設計に入っていました。

山下市長に言いたいです

「市民の力をバカにしてはいけません!」と

 私たちの利用しやすい図書館建設を実現するため、みなさんとご一緒に頑張りたいと思います。

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