小牧の図書館を考える会

平成26年4月に 小牧市の 山下史守朗市長は 「武雄市モデル図書館」を小牧に建設すると発表されました。  「武雄市モデル図書館」とは何か。小牧市民にとって良い物なのか、それらを市民の皆さんと考えていきたいと思います。

市民のための図書館つくりと考える会がめざすもの

10月10日(月)午後1時30分から、小牧の図書館を考える会世話人会で「市民のための図書館つくりと考える会がめざすもの」を次のように決めました。

 2014年10月13日、小牧の図書館を考える会は「市民のためのよりよい図書館を作る。」を目的に立ち上げ、今日まで「市民の声が活かされる図書館」を、市民、議会、行政と共同して創っていきたいと活動してきました。

 一部の方から「小牧の図書館を考える会が審議会をぶち壊した。」などの声が聞こえてきますが、私たちは「審議会の議論を活発化させ、市民のための図書館像、建設場所(併用も含む)、建設費、運営方法など議論できる資料を市から提示させ、審議会として市民が判断できる材料を示し、市民の意向調査(例:市民アンケートや説明会など)をし、その結果を尊重して審議会の審議をすすめていくべき。」と考えています。

 小牧の図書館を考える会の基本姿勢は

 第1は 市民の声を活かした、市民による、市民のための図書館つくりです。

 第2は 小牧市全体の図書館行政を充実させるため、分館(東部、味岡、北里)の充     実と拡大(例:西部やふらっとみなみに図書室設置など)を図り、それとと     もに、本館建設をすすめる。

 第3は 私たちは「審議会の議論を活発化させ、市民のための図書館像、建設場所      (併用も含む)、建設費、運営方法など議論できる資料を市から提示させ、     審議会として市民が判断できる材料を示し、市民の意向調査(例:市民アン     ケートや説明会など)をし、その結果を尊重して審議会の審議をすすめてい     きます。

 第4は 図書館運営は、基本計画を基に小牧市直営とする。

 第5は 審議会の答申が出た後も、多くの団体や市民に働きかけて、協力・共同して     図書館つくりをすすめます。

 第6は 今後も「市民の声が活かされる図書館」のための研究をし、学習を深め、広     く市民に知らせる活動を行っていきます。

 上記の基本姿勢に立って、考える会として

明日 11日(火) 内野会長などと懇談

 考える会に対し、内野会長から懇談の提案があり、11日(火)10時から懇談することになりました。懇談は市役所で、考える会から5名で、市側から、内野会長、伊藤会長代行、担当の推進室です。

小牧市図書館建設審議会長の辞意表明に対する声明

1、内野会長の辞意表明と「考える会」の活動について

  内野会長は辞意理由に、「図書館を考える会の代表が審議委員に出ているにもかか わらず『私』に相談もなく署名行動をしたのは、私の進め方に対する不信任と受け止 めた」と発言されました。

  また、審議会では、会の代表が審議委員として参加しているにもかかわらず署名運 動をしたことに対し「審議委員の資格が問われる」との意見がありました。

  署名活動というのはごく常識的な市民活動であって、名宛人である内野会長に断っ てするものではありません。これは内野会長も認識されていると思います。

  審議会は許認可権を持つ組織ではなく、考える会は利益団体でもありません。審議 会に署名を提出することで利害関係が発生するわけではなく、審議委員である委員が 署名活動をすることは、何ら問題はないと考えます。

  考える会は、市内外の図書館を愛するさまざまな考え方の人達で構成されていま  す。審議会の傍聴者を始め、議事録を読んでいる多くの人々が、建設場所はA街区を 前提に議論が進み始めたことを危惧し「このままでは住民投票の結果が尊重されない のではないか」と自然発生的に要請署名運動が始まったのです。

  市民の声を十分に反映したよりよい図書館建設を求めるがための行動です。内野会 長への不信任を表明したものではありません。

  また、内野会長は「ブログなどで誹謗・中傷された」、「こんな侮辱は初めていっ たい私が小牧市に何をしたと言うのか、極めて心外」と発言されました。小牧の図書 館を考える会のブログなどで内野会長を誹謗中傷した事実はありません。公の場での 内野会長の発言は、人々に大きな誤解を与えました。発言の撤回を求めるものです。

 2、自治基本条例と市民運動について

  住民投票に至ったのは、山下市長が「新図書館建設などは市民の意見を聞いて進め る」との公約を信じていたのに、市民の意見を聞かないで『新図書館建設(ツタヤ図 書館)』を決定したことが大きな要因でした。

  多くの市民は、「今度こそ審議会が、建設場所、建設費、運営方法など判断できる 資料を示し、アンケートや説明会などで市民の意向調査をされ、その結果を踏まえて 答申を出される」と思うのはごく自然な成り行きです。

  「審議会に対する要請署名は遺憾」との見解は「審議会は審議委員が審議するも  のであって、市民の声を反映するところではない」と言っているように聞こえます。

  小牧市は平成27年度、小牧市自治基本条例を制定しました。

  第2条第6号に規定されているように、私たち「小牧の図書館を考える会」は、市 民が自ら考え、責任を持って、主体的にまちづくりに関わる活動をし、第15条、第 22条を実践している団体と考えています。審議会への要請署名は、憲法の国民の権 利や表現の自由に基づく行為であり、自治基本条例の趣旨に沿った市民運動の要求活 動のひとつだと考えるものです。

小牧市図書館建設審議会長の辞意表明についての申入れ

  11日、小牧市図書館建設審議会長の辞意表明に伴っての教育委員会、市長に対 し、下記のことについての見解を10月24日(月)までに文書で回答を求めます。

1)教育委員会の「考える会」の活動に対する遺憾表明についての説明を求める。

  住民投票に至ったのは、山下市長が「新図書館建設などは市民の意見を聞いてすす める」との公約を掲げたのにも関わらず、市民の意向を確かめないまま『新図書館建 設(ツタヤ図書館)』を決定したことが大きな要因でありました。

  多くの市民が、「今度こそ審議会が、建設場所、建設費、運営方法など判断できる 資料を示し、アンケートや説明会などで市民の意向調査をされ、その結果を踏まえて 答申を出される」と思うのはごく自然な成り行きであり、審議会に対する要請署名は 憲法に保障された国民の権利だと思います。

  考える会の活動に対し、教育委員会などが遺憾表明する行為こそ、憲法第13条、 第16条、第21条などに抵触する行為ではないでしょうか。

  憲法を守り、憲法を教える立場の教育委員会がこうした国民の行為に対し、遺憾表 明についての法的根拠及び経緯の説明を求めます。

2)教育委員会、市長に対し、小牧市自治基本条例と市民活動についての見解を求め   る。

   平成27年度に小牧市自治基本条例で、市民自治や市政参加などが制定されまし  た。第2条第6号に規定されているように、私たち「小牧の図書館を考える会」は、 市民が自ら考え、責任を持って、主体的にまちづくりに関わる活動をし、第15条、 第22条を実践している団体と考えています。

  教育委員会、市長は、この自治基本条例が掲げる中身と今回の「小牧の図書館を考 える会の署名行動」のどこが遺憾であるのか、それぞれの立場で、小牧市自治基本条 例と市民活動についての見解を求めます。