小牧の図書館を考える会

平成26年4月に 小牧市の 山下史守朗市長は 「武雄市モデル図書館」を小牧に建設すると発表されました。  「武雄市モデル図書館」とは何か。小牧市民にとって良い物なのか、それらを市民の皆さんと考えていきたいと思います。

11日(火) 山下市長、安藤教育長に申し入れ

 11日(火)午後1時に、山下市長、安藤教育長に対し「小牧市図書館建設審議会長の辞意表明についての申し入れ」を行い、10月21日(金)までに文書での回答を求めました。申入書は次の内容です。

                        2016年10月11日

 小牧市長  山下史守朗 様

 小牧市教育委員会教育長 安藤 和憲 様

                      小牧の図書館を考える会

                    共同代表 山田美代子、渡辺 育代

                      連絡先 小牧市中央三丁目147

   小牧市図書館建設審議会長の辞意表明についての申し入れ

 前略、貴職におかれましては、日夜「市民のいのちと暮らし、市民の安全と安心を守る」ため、ご尽力されていることに心から感謝を申し上げます。

 さて、小牧市図書館建設審議会長の辞意表明に伴っての教育委員会、市長に対し、下記のことについての見解をお聞きしたく10月21日(金)までに文書でご回答して下さるようよろしくお願い申し上げます。

1)教育委員会の「考える会」の活動に対する遺憾表明についての説明を求める。

 住民投票に至ったのは、山下市長が「新図書館建設などは市民の意見を聞いてすすめる」との公約を掲げたのにも関わらず、市民の意向を確かめないまま『新図書館建設(ツタヤ図書館)』を決定したことが大きな要因でありました。

 多くの市民が、「今度こそ審議会が、建設場所、建設費、運営方法など判断できる資料を示し、アンケートや説明会などで市民の意向調査をされ、その結果を踏まえて答申を出される」と思うのはごく自然な成り行きであり、審議会に対する要請署名は憲法に保障された国民の権利だと思います。

 考える会の活動に対し、教育委員会などが遺憾表明する行為こそ、憲法第13条、第16条、第21条などに抵触する行為ではないでしょうか。

 憲法を守り、憲法を教える立場の教育委員会がこうした国民の行為に対し、遺憾表明についての法的根拠及び経緯の説明を求めます。

 2)教育委員会、市長に対し、小牧市自治基本条例と市民活動についての見解を求める。

 平成27年度に小牧市自治基本条例で、市民自治や市政参加などが制定されました。

第2条第6号に規定されているように、私たち「小牧の図書館を考える会」は、市民が自ら考え、責任を持って、主体的にまちづくりに関わる活動をし、第15条、第22条を実践している団体と考えています。

 教育委員会、市長は、この自治基本条例が掲げる中身と今回の「小牧の図書館を考える会の署名行動」のどこが遺憾であるのか、それぞれの立場で、小牧市自治基本条例と市民活動についての見解を求めます。

 小牧市自治基本条例(平成27年度制定)

第2条(定義) この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによります。

第6号 市民自治  市民が自ら考え、責任を持って、主体的にまちづくりに関わることをいいます

第3条(条例の位置付け) 市民、議会及び行政は、まちづくりを推進するに当たっては、この条例を最大限尊重しなければなりません。

第15条(市民の公益的活動) 市民は、ボランティア活動その他の市民の公益的活動に関心を持ち、市民の公益的活動がまちづくりに役立つことを認識するよう努めるものとします。

2  市民の公益的活動に取り組むものは、それぞれの特性を活かし、専門性を高め、更に、それぞれの活動に自立して取り組み、まちづくりの推進力となるよう努めるものとします。

3  市内で事業を行う個人、法人又は団体は、地域の一員として、地域に貢献する活動を行うよう努めるものとします。

4  議会及び行政は、市民の公益的活動の自主性及び自発性が発揮されるよう必要な支援を行うものとします。

第22条(市政への参加) 市民は、市政の運営に関し、計画、実施及び評価の各段階において、積極的に参加するよう努めるものとします。

2  議会及び行政は、市民の市政への参加意識の高揚を図るため、市政に関する内容を公表するとともに、わかりやすく説明するものとします。

3  議会及び行政は、市民の市政への参加が促進されるよう、市民が主体的に市政に関わる機会を積極的に設けるものとします。

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11日 考える会と内野会長と懇談

 10月11日(火)午前10時から懇談しました。内野会長・伊藤代表代行と考える会の双方が、図書館に対する思いや審議会の在り方・すすめ方など率直に意見交換しました。

 内野会長は、「図書館行政に携わってきた私として、小牧の図書館を良くしたいと審議会の運営に心がけてきた、私の図書館に対する情熱は今も盛んに燃えています。」など語られ、私たちは「なぜ住民投票になったのか、市民の声を活かした図書館にしたい、内野さんが言われる『図書館で重要なのは、人が75%、資料が20%、建物は5%』は図書館の中身が大切なことは理解できる。」など、終始和やかで双方穏やかに懇談ができ、理解は深まりました。

 内野会長は、審議会で発言した「誹謗・中傷」とは、別の団体などのことを言ったことで、考える会のことを言ったのではない。会としては、内野会長に「辞意を撤回し、会長として審議会を進めて欲しい」ことを伝えました。