小牧の図書館を考える会

平成26年4月に 小牧市の 山下史守朗市長は 「武雄市モデル図書館」を小牧に建設すると発表されました。  「武雄市モデル図書館」とは何か。小牧市民にとって良い物なのか、それらを市民の皆さんと考えていきたいと思います。

「図書館から地方自治を考える」講演に        四百名弱の参加で活発な意見交換 !

 3月6日(日)東部市民センターで四百名弱が参加して、鳥取県知事や総務大臣を務めた片山善博慶応大学教授の講演と参加者による意見交換会を行いました。
 片山教授は、「地方自治とは、地域のことは地域住民で決める。地域住民が責任を持つことが重要。」「図書館は単なる無料の図書の貸し出しもあるが、地域の歴史・文化など知的財産を保管・整理し学ぶ場所。」「図書館は、地域の自立をはかる、知的自立を支援する施設。」「公共図書館は、知の貯蔵庫である。」と、知事時代の経験などを基に判りやすく話され、参加者の多くが感銘を受けました。
教育委員会や議会は市民に開かれているか』
 教育委員会や市議会について、「一般論ですが、教育委員会にとって図書館は重要なテーマであるが、図書館に対する認識が低くもう少ししっかりしなければならない。」「教育委員は、市長に追随でなく、会社でいえば取締役であり、積極的に方針や意見などいわなければ、その会社は倒産するだろう。」
 また、「議会は市長の提案に対し、その提案を決定する機関であり、決定権は議会にある。」「現在の予算策定は、公表される前は『まだ決まっていない』、公表されたら『もう決まりました』と、住民はどこで意見が言えるのか、おかしいと思いませんか。」「鳥取県では、情報公開・情報共有が重要と、予算策定段階ごとにホームページで公表し、住民が見て意見を言える状況をつくりました。」など、民主主義、地方自治で求められるのは『住民が主人公』をどう実現させるか、『教育委員会や議会は市民に開かれているか』が問われています。
 昼間努めている人は審議会委員に公募ができない!
 意見・交換では時間が短かったが、10名程度が活発意見「審議会委員に積極的に応募しよう」「審議会委員に昼間努めている人は公募ができない」「市長は駅前にこだわるのか聞きたい」「小牧高校でシール投票されたが、他の高校・中学など子供の意見も聞いて欲しい」など出されました。
 最後に、多くの方からアンケートやカンパをいただき本当に感謝申し上げます。

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高校生の声も活かした図書館をつくろう

 2月23日(火)は、小牧高校と図書館前で講演会の宣伝と図書館の建設場所を三つの選択肢から選ぶシール投票を実施しました。
 高校生から「今の場所は静かだし、勉強に使いたい。」、「電車通学だから駅前に新しい図書館欲しい」、「駅前でお金のかからない『ラピオ』が良い」など、若者の意見も聴け、楽しく喜んでシールを貼って行きました。
 2回目も『現図書館のリニューアル』が一番でした
              1回目 2回目  合 計
 現図書館のリニューアル⇒ 45票 58票 103票(62%)
 駅前のラピオに移設  ⇒ 15票  5票  20票(12%)
 駅前に新図書館建設  ⇒ 14票 28票  42票(25%)
 その他(郊外に新築) ⇒  1票       0票( 1%)
   合  計     ⇒ 75票 91票 166票

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市民の声活かした図書館つくろう                 三つの選択肢のシール投票

 渡辺共同代表他6名が、アピタ小牧店前で講演会の宣伝と図書館の建設場所「現図書館のリニューアル」「ラピオに移設」「駅前に新図書館建設」の三つの選択肢から選ぶシール投票を実施しました。多くの方が足を止め「お金のかからない方法が良い」とか「ラピオの4階空店舗になったから」などシールを貼っていきました。
 一番多かったのは 『現図書館のリニューアル』
 一時間弱の行動でしたが、75人の方が投票されました。
  現図書館のリニューアル⇒45票(60%)
  駅前のラピオに移設  ⇒15票(20%)
  駅前に新図書館建設  ⇒14票(19%)
  その他(郊外に新築) ⇒ 1票( 1%) でした。
みなさんのご協力・ご参加お待ちしています
 次回 23日(火)10時50分から 小牧高校前
     〃    11時30分から 図書館前

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やっと、市長と考える会の懇談が実現!!

 2月9日(火)考える会の5名と市長の懇談が初めて行われ、前進した回答は「審議会委員に会のメンバーも入れるよう前向きに市教委に打診する」との回答があった程度。
 しかし、市長は「駅前を活性化したい。駅前に図書館を建てるしかない」。その一方で「建設する・しないも含めゼロベースで考えている」と、矛盾した考えを述べた。
 市長に求められるのは……
 市長に求められるのは、駅前に図書館建設ではなく、襟を開いて市民の声を聞き、市民から出た対案のメリット・デメリット、費用対効果などを市民に示し、議論を深め、市民の声を活かした図書館建設をすすめることではないでしょうか。
住民投票パブリックコメントで出された市民の主な意見
 1、基本計画にも示された「市直営」の図書館運営
 2、だれでも気軽にいけるよう味岡・東部・北里及び西部・南のコミュニティセン    ターなど地域の図書館機能の増設、拡充
 3、そして、小牧市立図書館(中央)機能の計画案
   ① 現図書館の北側空地も活用したリニューアル・増築の施設拡充案
   ② 現図書館の施設拡充案とラピオ内の空床の「図書館分室」設置案
   ③ ラピオの空床・経営状況を考慮した「ラピオ設置」案
   ④ 駅前のA街区に「市民の利用しやすい図書館建設」案

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    山下市長と考える会のメンバーの懇談

山下市長との懇談の感想 小牧の図書館を考える会共同代表 渡辺育代
 昨年の住民投票後、申し入れをしていました市長との懇談会が実現しました。2月9日の議員研修会後、4時から1時間の予定でしたが、始まりも遅れ市長の次の予定もあり、懇談時間は35分と言われて始まりました。
 参加人数に制限があり、「考える会」からは代表2名を含め事務局員合わせて5名が参加しました。
 時間がないので担当直入に、市長はどんな図書館を創りたいのか聞いてみると、「内野さん(元塩尻市立図書館長、今日の議員研修会の講師)の言っているような図書館は僕もよくわかる。」「しかし、ぼくは佐橋市長時代から懸案の駅前の活性も考えなくてはいけない。」、「民間はもう受けてくれないので、公共施設でやるしかない。それには図書館とそれに付随するもので活性化をするしかない。」、「住民投票でも44%の人が賛成した。この人たちは新図書館建設計画が良いと認めているわけだから。」と言われ、住民投票以前と少しも市長の考えは変わらないのを確認することになりました。
 反対に投じた人もいろんな考えの人がいると思いますが、賛成に投じた人もいろんな考えの人がいます。新図書館建設計画は一杯問題があるが、図書館は作らなくてはいけないので賛成したという人もいました。市長はパブリックコメントを読んだと言いましたが、パブリックコメントには賛成・反対理由、対案も書かれています。読めば誰にでもわかるはずです。住民投票後の市長のコメント、今回も言っていましたが「どこが、何がいけなかったのか、いけないのなら対案を出してください。」という言葉はでてこないと思います。もっと市民の声に耳を傾けなさいと言いたいです。
 図書館は駅前の賑わい・活性化と切り離して考えるべきです。駅前の活性化を考えるなら、それこそ審議会をつくって地域の人と一緒に考えていくべきではないですか、と言っても市長の返事は返ってきませんでした。
 8日の臨時議会で決まった審議会の委員は21名ですが、そのうち公募で入る市民はたったの4名です。これでは市民の意見を聞いて進めることにならないので、半数は市民を入れてください。
 また、私たち「図書館を考える会」をその他の団体枠に入れるように要請したら、「教育委員会と相談して前向きに考えます。」と返答がありました。市民枠を何人まで拡げるのか期待したいと思います。
 けっこう活発な意見交換になりましたので、35分の懇談予定が5時も過ぎ1時間近くになりました。市長も話し足らないことがあったかと思われますが、私たちの方ももっと言いたいことがありました。でも、直接私たちの声を届けることができたこと、審議会での市民枠を増やすように検討すると言われたことは大きな成果でした。
またこのような市民の声を直接聞く時間を気軽に取ってもらいたいですね。

山下市長との懇談の感想 小牧の図書館を考える会共同代表 山田美代子
 ただ会っただけに終わった市長との懇談。しかし、はっきり判ったことがありました。市長は「パブリックコメントを読んでいない!」だから、住民投票で反対の意見が判らないといまだに言っているのです。この時も。
 パブリックコメントは、反対意見しか出ないから読んでいないと言った現職議員がいましたが、その議員は「図書館の業務委託も指定管理も同じじゃないんですか」とも言いました。
 内野安彦先生の講演を聞いて少しは理解したのでしょうか? 市長も議員も、もっと学習していただきたいと思います。図書館を見学するなら、しっかり中身を見てきてほしいです。「ツタヤ図書館が建ったとしたら、それは小牧市の『負の遺産』になりますよ!」と、言わせていただきました。
 せっかく審議会ができるのですから、小牧市の誇りとなる図書館創りに関わらせていただきたいと願っています。

市民参加の審議会条例 全議員の賛成で可決

 2月8日(月)臨時議会で新しい図書館建設に向け、市民参加の「新図書館建設審議会」が全員一致で可決されました。
 市側から「ゼロベースで検討」と言いながら、中身を見ると問題や疑問点が一杯です。
市民公募委員たったの4名
これで市民の意見聞くことになるの?
 第一は、住民投票で「市民の意見を活かした図書館建設」が示されたのに、委員21名中「市民公募委員たったの4名」(2割)です。これで市民の意見聞くと言えるでしょうか。倍以上は必要ではないでしょうか。
なぜ、駅西の『にぎわい』を含めるの?
 第二は、図書館建設なのに「なぜ、駅西の『にぎわい』を含める」のか疑問がある。図書館と「にぎわい」は一緒にはできない。何としても駅西に図書館建設したいが、見え見えではないでしょうか。
公平・公正な選出か 注視が必要!
 第三は、選出が公平・公正に行われるのか、学識経験者含め、駅前建設賛成の委員が多数を占めた審議会構成になるのか、注視していくことが求められます。

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【拡散大歓迎】 片山善博慶応義塾大学教授を招いて 『図書館から地方自治を考える』講演会開催!

 学習・研究して市民の方々に発信することが重要と考え、片山善博慶応義塾大学教授を招いて「図書館から地方自治を考える」講演会を開催します。
3月6日(日)小牧市東部市民センターで
 小牧の桃花台にある小牧市東部市民センターで、3月6日(日)に行います。多くのみなさんのご参加をお待ちしています。
    12時30分~ 開 場
       13時00分~ 開会・主催者挨拶
       13時10分~ これまでの活動報告、配布資料の説明・お願い
       13時30分~ 講演「図書館から地方自治を考える」
                                        講師 片山善博慶応大学教授(元鳥取県知事・元総務大臣
       15時00分~ 休 憩
       15時10分~ 図書館に関する意見・交換
       16時00分  閉 会
◆ 参加自由・無料(定員600名・先着順)

◆ 小牧市小牧市教育委員会の後援がいただけました

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