小牧の図書館を考える会

平成26年4月に 小牧市の 山下史守朗市長は 「武雄市モデル図書館」を小牧に建設すると発表されました。  「武雄市モデル図書館」とは何か。小牧市民にとって良い物なのか、それらを市民の皆さんと考えていきたいと思います。

会員の声 誰だって新しい図書館がいい・・        でもA街区建設に反対する理由    中心市街活性化には ラピオに図書館を!!

ラピオ まだ50年以上使えます

 ラピオビルは建築から22年を経過しているが、鉄筋コンクリート建物の法定耐用年数は50年(木造住宅は22年)であり、実質的耐用年数から考えれば今後50・60年使用できる建物である。

 1995年小牧市によって建設された市街地再開発ビル、核テナントであったイトーヨーカ堂は2007年権利床を小牧市に売却して撤退、同年市費及び国庫補助金を導入し、大改装を行った。

 現在、彦根市に本社を置く平和堂が1階及び2階の一部を使用し、3階が閉鎖,4階の一部にマンションのモデルルームが暫定的に入居している。運営は第三セクター小牧都市開発㈱が行っている。

 総合小売店の業態変化

   多層フロア型店舗→モール型店舗へ

 複合ビル等の多層フロア型の総合スーパーは全国的に衰退しており、映画館などの娯楽施設、飲食店等も多数出店して、1日いても飽きない施設づくりが行われているモール型店舗、近くではワンダーシティmozo、エアポートウォークイオンモール長久手等が人気を集めている。

 一方、大量消費・大量販売のコストコ常滑、羽島)も守山区下志段味地区進出を伺い、イケヤ(長久手)は今年開店予定など、大きく小売業態が変わってきている。

人口の減少 人口は将来11万人を切る

 小牧市の人口は、現在153,471人(2017.1/1)であるが、2060年には108,609人と予測され、現在の70%余りと急速に人口が減少するとされている。(小牧市の人口ビジョンより)

 小牧の財政状況 厳しさ市民に正しく伝えていない

 広報「こまき」の昨年3月1日号では「小牧市の財政は安定しています」と大きく報じていますが、市民があまり見ない、平成29年度予算編成方針では「本市の財政状況は徐々に厳しさを増し、限られた財源を最大限有効に活用する観点から、徹底した事務事業の見直しと経費の節減合理化を行うこととする」とし、財政状況の厳しさを正しく市民に伝えていません。

 核テナント平和堂の動向

   全面撤退か 2階部分退去の可能性大

 一昨年、平和堂春日井市内に2店舗を開店させたが、いずれも食料品に特化したスーパーであり、平家建で平面駐車場の店舗である。

 小売店の業態、購買人口の減少、ネット販売の急速な増加等を考慮すれば、平和堂との賃貸借契約が切れるこの11月には、全面撤退若しくは2階からの撤退の可能性が高いと考えられる。

 時代遅れなハコモノ行政の継続

     孫子の代に大きなツケを残す

 小牧市では54億円を投じた市庁舎建設そして300億円を超えると言われる市民病院を建設中であり、さらに40億円を超す図書館建設は、急速な人口減少、高齢化が進む中では、孫子の代に大きなツケを残すことになります。

  小牧市民としてラピオの廃墟化はどうしても避けたいと考えます。小牧市の将来を考えるとA街区に40億円以上を投じての新図書館建設は無謀であり、再開発ビル『ラピオ』の健全化を図ることが最重要と思います。

会員の声 「小牧らしさ」のプレゼンテーションが聞きたかった!

 16日の審議会を傍聴しました。「小牧らしさ」の提案が、委員21名中13名から出されたし、考える会の提案は具体的で判り易く非常に良いと思いました。しかし、会長の「審議会のすすめ方」非常に残念で違和感??を感じた。それは

 第1は、提案であればその説明⇒プレゼンテーションがあるものと期待していました。しかし、会長は「ご意見ありませんか」と求めたが、提案に対する意見か補足説明なのか委員の皆さん迷ったのではないかと感じた。

 第2に、提案に対する質問や寸評などほとんどなかった点です。特に、学識経験者からなかったことが非常に残念でした。

 第3は、提案のうち、どの提案を答申に取り入れたらよいかの議論がほとんどなかったことです。なかったより、答申に活かすような審議が進められていなかったからかな?

提案に対する質問なく 提案者がかわいそう

 委員に、答申に盛り込む方向で提案を求めたなら、答申に盛り込む内容について、質問や意見交換をもっと活発に行い議論すべきではないでしょうか。

 提案された委員の皆さんは、真剣に考えて提案されているはずですし、そうした会議であれば審議会が活性化すると思います。

1月30日以降の審議会での議論を期待しています

 当日提案者の2名の方が欠席されたから、次回以降にされると期待しています。内野会長よろしくお願いします。

 A街区に、どのような「小牧らしさ」の図書館を建設したいかの提案がなかったことが残念でした。

 A街区賛成の方から「お金が一番かかるA街区にしたい」のか?。なぜ駐車場をつぶして図書館建設なのかなど含めて、市民に理解できるよう提案をお願いします。

 私は「小牧らしさ」の図書館行政をぜひ実現して欲しいと願っています。民主的な会議を進めていただけるものと信じています。

会員の声  「小牧らしさ」の取り扱い??

 1月16日の審議会を傍聴しましたが何かしっくり来ない気分で帰りました。

それは12月19日の審議会で提案された「小牧らしさ」についての取り扱いです。小牧らしさの提案も唐突に感じたけれども、それはそれで良いことだと思ったし、出された意見もなるほどと思うものがあったので、さてどんな風に議論が進むのだろうと期待しました。

議論もなく、拍子抜けの審議会

 しかし、はっきり言って拍子抜けでした。

 なぜ小牧らしさについての議論がなかったのでしょうか。小牧山を始めとする郷土の文化的な財産などについて取り上げ深めて欲しかったし、どれを採用するかまで進めて欲しかった。

会長さん しっかり議論してほしい

 次回以後に再度話がされるのならよいのですが、あれで終わりでは尻切れトンボではないでしょうか。

図書館建設に向けての「小牧らしさ」とは

 新図書館建設に向けて、事務局から「小牧らしさ」についての意見要請がありました。世話人会などで議論した結果、会としての小牧らしさとは

「小牧らしさ」をめざした新図書館建設と

       図書館行政

第1 本館の整備及び分館を拡充して小牧らしい図書館行政をめざす。

第2 伝統文化や小牧の産業を伝え広げる新図書館建設をめざす

第3 「いつでも・どこでも・だれでも」の「サンデモ読書便」

   の実現をめざす

第4 小牧らしい身の丈に見合った新図書館建設をめざす

第5 市民の声を活かした新図書館建設をめざす

そして、次のことを要請しました。

ラピオの経過と現状を説明してください

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 ご意見お待ちしています

 

会員の声 ラピオの新しい情報               審議会に提供が「なし」 

 12月19日、第13回目の審議会を傍聴しました。中間とりまとめ案が示され、今後2月8日まで議論し最終答申に至る予定とのことでした。

 そのことはさておき、私は12月の審議会にラピオの新しい重要な情報が、教育委員会事務局から一切提供されなかったことに不信を抱きました。

 12月議会には、ラピオに関する約1255万円の補正予算が提案され賛成多数で成立しました。その内容は

ファニチャードーム撤退 ラピオどうなるの?

1、ファニチャードームが年内に撤退し3階が空床になるため小牧市が所有する  3階フロア(6割)の賃貸契約を解除し賃料が発生しないようにする。その   ため小牧市貸付収入が2~3月分で約240万円減額となりました。25人  の民間権利者に対して3階フロア(4割)の賃料がこれまで通り支払われます。

2、ファニチャードームが支払っていた3階のトイレなど共益費の一部

  約485万円を小牧市が支払う。(25人の民間権利者は支払わない)

3、権利変換のためのコンサルタント料金の半額補助530万円

  ラピオの1~4階フロアを縦割りで市が6割、民間権利者が4割所有していま  したが、民間権利者の所有フロアを1階に集約し、2階以上を小牧市のフロア  にする。

この補正予算は何を意味しているのでしょうか?

 議会では日本共産党市議3名が「第3セクターの都市開発(株)は独立した事業体である。総務省ガイドラインは赤字補てんの公的支援はダメと言っている。

 都市開発(株)の決算では、当期利益約5140万円、内部留保約1億円を出す優良会社で経営支援の必要はない」と、共産党市議団は反対しました。

 共産党以外の賛成した3会派は「ラピオの経営は深刻だ、体力がない、税金で支援するのは妥当だ。内部留保1億円はテナントの退店リスクに備え使うべきでない」と繰り返しました。ラピオの経営は深刻で、1~2階のテナントもいつ退店するかわからないと言っています。

ラピオに税金投入して A街区に新図書館建設?

 中間まとめの大事な時期に、こんな大事な情報をなぜ審議委員に伝えないのでしょうか。7月の審議会で、ラピオから小牧市に対し「子ども子育てをコンセプトにした公共施設の検討を」の申し入れがあったことだけが伝えられたまま。(山下市長のやらせと言う情報も・・・)

 市当局の不自然きわまりない対応は、山下市長の「ラピオの図書館はないぞ」のサインに基づいたものとしか思えない。

 審議会には都合の悪い情報は出さず「ほおかむり」してやり過ごそうとしている。そう受け止めるのは私だけでしょうか。

 それにしても、これまでも多くの税金で支えて来たラピオは、今後どれだけ税金投入をしていくのでしょう?こんな状況でA街区に新図書館建設とは能天気な話だと思います。今からでも遅くない。正しい情報を知らせて下さい。

会員の声  『にぎわい』について考える

 犬山のお城と駅の街並みに賑わいが生まれていますが、それは「点ではなく面として」取り組んでいるからではないでしょうか。

 小牧駅から1㎞以内に「小牧山」があり、小牧駅⇔小牧山までを含めた「魅力ある街つくり」を考えることが大切ではないでしょうか。

魅力ある・憩いある街つくり みんなで考えよう

 小牧山は、「石垣のある城で、自然も一杯あります。また、沿道には「神社仏閣・高校と文化」も一杯です。ユネスコ無形文化遺産には登録されなかったが、小牧にも「山車」や篠岡地区の「棒の手」など歴史遺産もあります。小牧高校には、歴史的建造物の「木造の旧講堂」もあります。

 小牧駅から小牧山までを面として捉え、「歴史・文化・自然が香る小道(ロード)」として整備し、「親子で一日散策できる街(ロード)」をすれば賑わいが生まれると思います。

「にぎわいに」必要なキーポイント

 1点目は、電車、バス、駐車場などの交通網・駐車場の整備。特に、駐車場の拡大です。犬山は、電車等は充実しており、駐車場の拡大で成功していると思います。

 2点目は、魅力ある・憩いがある街並みをどうつくるか。犬山では、地域住民が主体となって、空き家の積極的活用を図っています。

 3点目は、地域に「街つくり」を積極的に進める組織を育成することです。犬山には「犬山まちづくり株式会社」があり、まちと一緒に成長していく組織があります。小牧はどうなっているでしょうか。

小牧の実態は?

 名鉄小牧線は、小牧から犬山までは複線用地がありながら「単線」のままです。バス路線も少ないのが実態です。今、議論されているA街区の新図書館構想は、駐車場を現状より縮小することになります。にぎわいをねらったはずが、皮肉なことに集客を阻む結果になるのではないでしょうか。

箱モノ行政でなく 

  既存施設を積極的に活用してほしい!

 予算があるから使うのでなく、ラピオと現図書館を有効に活用する。ラピオを中央図書館として活用し、現図書館を歴史中心の分室的図書館にして、カラクリもある小牧の山車や篠岡地区の「棒の手」など伝統文化を常設した施設にする。

 青空駐車場を、平屋建ての駐車場にして屋上を「パークアリーナ」のような芝生広場にする。さらに、小牧線を複線化するよう、行政だけでなく市民が一体となって、名鉄に強力に要請し、バス路線の拡充も図る。また、駅から小牧山までの市有地を駐車場に活用する。

 沿道の神社仏閣や小牧高校の「旧講堂」を活かした文化が香る街並みを整備する。新図書館や市民病院の建設を活かした「夢のある街つくり」を!!これが私の考えです。

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考える会以外の市民の活動をお知らせします

 図書館問題について、私たちの会以外の市民や市民団体の活動をお知らせします。

回答から見ても「審議会で市民意向調査」実施を

 「平和で住みよい小牧をつくる会」(市内の労働組合や民主団体で構成)が、10月5日に小牧市長に72項目の「市民要求」を提出し、11月18日に回答がありました。

 その資料で、図書館関係の要求と回答は次のとおりでした。

 要求

市として「建設位置、建設費、運営方法など」の資料を、新図書館建設審議会で提示して市民が判断できる「メリット・デメリット」を慎重審議し、市民の意見を十分聞く方法(アンケート、説明会など)を行い、新図書館建設をすすめて下さい。

 回答

【新図書館建設推進室】 新図書館建設審議会の審議資料については、審議会の求めに応じるとともに、審議会の審議内容や状況を見ながら必要かつ適切な資料を提出していきたいと考えております。

なお、市民アンケートにつきましては、審議会において、今後の審議の参考資料として必要とされた場合に、実施できるよう予算を確保しており、その旨を第1回審議会にて説明させていただいております。

 回答内容を見ると、山下市長の考えは「市民アンケートは、審議会が必要とされたら実施して下さい」と読めます。反対に、審議会が必要ないとしたら実施しないとも読めます。

2009年の時は、市民アンケートなど実施して市民の意向に踏まえ「新図書館建設基本計画」を決めました。今回の審議会においても、「図書館建設に向けて市民アンケートなどの実施項目を入れ、市民の意向を踏まえた最終答申」を示されることを望みます。

議員派遣は議会の独立性を侵す

   旅費等の返還を求め住民が監査請求

 12月6日市民6名から「新図書館建設審議会会長問題」で、市長、教育長と一緒に「東京への議員派遣は、議会の独立性を侵す」として、地方自治法第100条第13項などに違反するので、旅費など約6万4千円を返すよう求める住民監査請求が出されました。

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中立性を無視した住民投票時の

広報紙等の経費約296万円の返還を求める裁判 

 昨年12月22日、市民の方々による「小牧市の新図書館建設計画の賛否を問う住民投票で、市が全戸配布した『広報紙や説明会等の経費約296万円の返還請求』の住民監査請求」が却下されました。

 却下されたため、「広報紙や説明会等の経費約296万円の返還を求める」裁判に訴えて、いま法廷で争われています。

公判日 1月30日(月)午前10時40分から

       名古屋地方裁判所(中区)